東京債券市場で新発10年国債の利回りが一時1.880%まで上昇し、約17年半ぶりの高水準を付けた。日銀の追加利上げ観測が急速に強まるなか、金利環境が大きく転換点を迎えている。
市場では、植田日銀総裁が金融政策決定会合での利上げ判断に含みを持たせた発言が引き金となり、債券売りが加速した。高市政権による財政運営への不安も重なり、長期金利は年内にも2%台を試すとの見方が浮上する。
長期金利17年半ぶり高水準 利上げ観測強まり家計・企業に重圧東京債券市場で新発10年国債の利回りが一時1.880%まで上昇し、約17年半ぶりの高水準を付けた。日銀の追加利上げ観測が急速に強まるなか、金利環境が大きく転換点を迎えている。
市場では、植田日銀総裁が金融政策決定会合での利上げ判断に含みを持たせた発言が引き金となり、債券売りが加速した。高市政権による財政運営への不安も重なり、長期金利は年内にも2%台を試すとの見方が浮上する。
金利上昇は家計にも直撃する。住宅ローンの固定金利を中心に負担増が避けられず、住宅取得のハードルは一段と高まる見通しだ。生活コストの上昇が続くなか、家計の慎重姿勢が強まる可能性がある。
企業にとっても資金調達のコスト増につながり、設備投資や採用計画に影響を及ぼす恐れがある。特に中小企業では資金繰りの不透明感が増し、景気回復の足取りを鈍らせる要因となりかねない。
異次元緩和からの出口へ向け、市場は新たな金利局面に踏み込んだ。金利上昇と物価動向が交錯するなか、国民生活と企業活動は慎重な舵取りを迫られている。