アイコン コンビニキラーAEON「まいばすけっと」の躍進 コンビニ跡地に続々


コンビニは今では全国津々浦々の商圏に行き渡り、都心部ではコンビニ間の競争激化で淘汰されるコンビニも多い。地方ではさらに、少子高齢化・人口減少も進んでいる。コンビニはほとんどがオーナー経営者、集客減で利益が出なければ閉鎖するしかない。
そうした都心部の競争激化による閉鎖したコンビニ跡地に、低コストで入居し続けているコンビニキラーのミニスーパー「まいばすけっと」が注目されている。

コンビニは、利便性はあるものの高いのが常識、一方、「まいばいすけっと」はイオン傘下企業で、比較して安価なイオンのPB・トップバリュー商品をメインに配置するほか、コンビニとの違いである生鮮3品なども販売、コンビニより消費者の生活利便性も高めている。最近の物価高も同社の躍進に貢献している。

「まいばいすけっと」は、首都圏の都心に展開しており、25年2月期の売上高は2903億60百万円、店舗数は1204店舗、1店舗当たり売上高は年間2億41百万円/月間平均2千万円。ずば抜けて多いわけでもない。

営業時間は07:00~24:00で、午前8時から23時までの店舗もあり、場所によって異なるようだが、コンビニのような24時間営業ではない。それだけでも比較コスト減となる。

イオンにとってもトップバリュー商品は、自社ブランドの全品買取商品、そのためメーカーから安価に調達することができ、売れれば儲かる。イオングループ全体で多く売れば売るほどに原価は下がり、利益を押し上げることになる。

 

スポンサーリンク

ブルームバーグは「まいばすけっと」について、次のとおり特集記事を掲載している。
日本のコンビニエンスストアでは、あつあつのフライドチキンや季節限定のお菓子、アルコールさえ手軽に買える。公共料金の支払いや小包の発送、さらには下着の購入まで可能だ。
しかし、新たな競争相手が現れた。24時間営業でもなければ、スキー場へスノーボードを送るサービスもない。それでも「セブン-イレブン」の牙城を脅かしている。
 それが、イオン傘下の「まいばすけっと」だ。
コンビニほどの店舗面積ながら、スーパー並みの品ぞろえを持つ小型店舗チェーンで、首都圏を中心に急成長している。
  売上高は過去10年で3倍に拡大し、店舗数も倍増。イオンは出店を加速し、2030年までにさらに倍に増やす計画(2400店)を掲げている。しかも利益率は他の小売店より高く、イオングループ全体の約1万8000店舗のうち僅か一部に過ぎないが、昨年度は利益の約2割を稼ぎ出している。

イオンは世界的にはあまり注目されていない大企業の一つ。年間売上高は10兆円を超え、IBMやユニリーバ、ファイザーよりも多い。
  年商10兆円超の日本企業は十数社しかないが、イオンの昨年度純利益はわずか約288億円で、利益率は0.28%。小売業はもともと低収益だが、これは極端と言える水準。
 それでも投資家は気にしていない。今月発表された6~8月(第2四半期)決算が好調だったことを受け、株価は25%上昇。特に「まいばすけっと」の業績が際立ってきている。
以上、

イオン系のコンビニ「ミニストップ」は、業界の競争激化で昨年9月には全国に2038店、今年5月には1,807店まで減少している。首都圏4都県には643店舗、店舗が減少するなか、今年8月には惣菜などの消費期限の偽装事件まで発覚させていた。
コンビニ業界は全国津々浦々商圏になりそうな地域への出店はほぼ終えており、業界間の競争激化、過少店舗のミニストップは隅に追いやられているようだ。

「まいばすけっと」は現在、首都4都県で展開している。コンビニがあちこちで潰れる時代、首都圏でのノビシロはまだあろうが、全国を視野に入れれば、すでに29百億円を売り上げているものの、まだこれからの企業のようだ。

1029_01.jpg

イオンの時価総額は初めてセブン-イレブンを展開するセブン&アイ・ホールディングスを上回り、株価収益率(PER)は天井知らずの水準に達している。

イオンの源流は米国の独立以前にさかのぼる。1758年に現在の三重県で創業した岡田屋をルーツとし、第2次世界大戦後に周辺店舗を統合して成長。
  以降、半独立的に事業を展開するいわば「連邦制」モデルを採用し、次々と企業を傘下に収イオンは現在300社以上の子会社を抱え、そのうち十数社が上場している。
   それでも日本の小売市場は極めて細分化されており、イオンのシェアはわずか10%にすぎない。
消費者が鮮度や地域の特色を重視し、安価な人件費によって地方スーパーが自前の生鮮加工を維持できた時代は、大手がスケールを背景にした力を発揮するのが難しかった。
 ウォルマートやテスコ、カルフールといった世界的チェーンも、日本市場の攻略に失敗している。
しかし、人手不足が深刻化する現在、その構図が変わりつつある。

イオンは複雑な組織の統合を進めており、この変化を最も生かせる立場にある。株式分割と株主優待制度による割引特典もあって、個人投資家からの人気も高い。
 その先頭に立つのが、「まいばすけっと」だ。
小型スーパーの試みは過去にもあったが、ここまで成功した例は少ない。閉店したコンビニ跡地を活用するケースも多い一方で、生鮮食品を含めスーパーに近い品々をそろえている。
 「セブン-イレブン」が何でもそろうとアピールし成功したのに対し「まいばすけっと」は基本に徹することで支持を得ている。
  コーヒーマシンの清掃やフライドチキンの調理といった手間が不要で、少人数での運営が可能な上、新規採用者も数時間で戦力になる。
イオンの豊富なプライベートブランド商品を仕入れてコストを抑えている。
 
「まいばすけっとの成長を支える要因は3つ」。
  第一に、人口密度の上昇。首都圏では依然として人口が増えており、老朽化したマンションの建て替えで居住者数の多い新しい建物が次々と建っている。
 第二に、コンビニ業界の成長が頭打ちになりつつあること。過去にも「ピーク到来」との指摘はあったが、この10年ほど店舗数は横ばいで、新しい成長の柱を打ち出せていない。揚げ物やコーヒー、スイーツなどの拡充を経ても、次の一手を欠いている。
 第三に、インフレ・物価高。物価下落期には消費者が気軽に買い物を楽しめたが、今は財布のひもを締めざるを得ない。「まいばすけっと」最大の強みは、常に価格が手頃で、意図的に「安さ」を打ち出している点にある。
  「まいばすけっと」は、訪日観光客やSNS映えを期待する消費者を引きつける存在にはならないかもしれないが、地元の消費者と投資家はコンビニとの差別化をしっかりと受け止めている。
以上、


 

 

[ 2025年10月29日 ]

スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧