ファーストフード店「タコベル」で発生したメキシコ中部の非上場企業テイラー・ファームズ社の関連施設が供給したアイスバーグレタスがサイクロスポラ症の感染源とみられ、特にミシガン州で感染が拡大、1.1万人が感染、入院者数は193人、基礎疾患を抱える感染者2人が死亡している。
米国では9州で感染が確認されており、さらに感染者や入院者数が増加する。
米中西部ミシガン州保健当局は8月3日、激しい下痢や腹痛を伴う感染症のサイクロスポラ症の集団感染に関連して2人が死亡したと発表した。
同州で確認された今回の流行における死亡例は初めて。
米国で近年発生した食中毒事案としては最大級の感染拡大となっている。
サイクロスポラ症は、寄生虫「サイクロスポラ」によって引き起こされる腸管疾患で、通常は命に関わる病気ではない。
サイクロスポラはアピコンプレックス門に属する極小の単細胞生物。
ただ、死亡した2人はいずれも重い基礎疾患を抱えており、病気や脱水症状の影響を受けた可能性があるという。
米食品医薬品局(FDA)は9州に拡大した集団感染について、の1つだったとみて調査中。一方で当局は他の感染源の有無についても引き続き調べている。
今年の米国のサイクロスポラ症患者数は過去最多水準に達しており、汚染されたレタスが一因とされる。
このレタスは後に回収され、ヤム・ブランズ傘下の「タコベル」で販売された商品(タコス)にも使用されていたことが判明している。
テイラー・ファームズ社は、こうし問題から感染州の「タコベル」やスーパーなどへの納品を控えていると前回は報じられていた。州ではまだ発生し続けており、便などを介することから二次感染は少ないとみられ、レタスとは別の野菜も感染源になっている可能性がある。
FDAはレタスとの関連を確認しているものの、感染者数は依然として増加しており、他の感染源の可能性も視野に調査を続けている。
感染拡大は消費者心理にも影響し、レタスの販売減少や、「スイートグリーン」、「チポトレ」など外食チェーンの来店客数減少につながっている。
ミシガン州保健当局によると、集団感染に関連した患者数は8月3日時点で1万1234人となり、前回更新時から461人増加した。入院者数は193人。
ミシガン州では6月25日ころから感染者発生、7月13日には感染者数が700人を超えピークとなったが、最近も感染者が200人前後発生し続けている。
米疾病対策センター(CDC)にデータでは、全米でサイクロスポラ症の感染例はここ数週間増加傾向にある。
主な症状は、重度の下痢で、脱水症状や吐き気などの胃腸障害を引き起こすことがある。
7月28日時点の検査で確認されたサイクロスポラ症患者は全米で6707人。さらに1万1500人超の感染疑い例が確認作業や調査を待っている。
以上、