アイコン 鈴木農相 市場任せでコメ高騰させ 格下落で買い支えに動く、備蓄米購入再開

Posted:[ 2026年8月28日 ]

備蓄米は緊急時・有事対応に100万トンのコメを備蓄するとし、政府が毎年20万トンを買い付け5年で100万トン備蓄する設計、その後は5年経過の古米を飼料などとして毎年払い下げ、新たに20万トンを毎年買い続けるというものだった。

備蓄米の在庫
2025年3月末 96万トン
20年産20万トン
21年産21万トン
22年産22万トン
23年産19万トン
24年産16万トン

米の生産は24年、25年とも例年並み以上の生産量だった。

小泉農相の前任者の江藤農相がすでに備蓄米の放出を決定し、放出を開始していたことから、2025年3月末の備蓄米の在庫量は100万トンを少し割り込んでいた。

 



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そして、
2026年6月末現在、備蓄米量は32万トン。
内容は、
20年産が15万トン、
21年産が12万トン、
22年産が2万トン、
24年産が1万トン。0

江藤大臣の前々任者の坂本農相(熊本県選出)が2024年8月にコメの先物取引所を本格運用を開始させ、コメ相場を市場任せに、日本人の主食のコメをハゲタカの喰い物市場に提供したことにある。
この間、米農家は高齢化から減少し続け、自然減産状態にあった。農水省は、コメ農家の共同法人化を推進、税金を使い減産政策も続けていた結果、2024産の米の生産予定量は消費量に拮抗、高騰しやすい状況を作ってしまった。

坂本農相の米暴騰の戦犯発言
2024年10月1日、坂本農相(熊本選出)が農相退任挨拶において「市場混乱を招く備蓄米の放出をしなかったことは正解だった」と発言し、コメの収穫最盛期に入り、コメ価格が下落する環境にあったものの、ハゲタカたちは安心買いに入り、収穫期にもかかわらず、価格は下がらず高騰し続けた。

2024年11月に就任した江藤農相(宮崎県選出)は備蓄米放出を宣言。しかし、備蓄米の古米は飼料用として払い下げられているものだと本当のことを講演し、マスコミから叩かれ25年5月に辞任に追い込まれた。

2025年5月、江藤大臣の後任として登場したのが小泉農相、前任の江藤大臣が手掛けた備蓄米の放出は、備蓄米の新しい分を混合したブランド米として払い下げていたが、流通の目詰まりで払い下げは遅々として進んでいなかった。
小泉農相は、払い下げでは、目詰まり原因である問屋筋など中間業者を排除し、スーパーなど消費に直結した米販売店に直接卸販売、販売店側に精米させる方式に変更し、スーパーなどの店舗では2000円(5キロ)前後で販売された。

ただ、この間、払い下げられたのは68万トンで、備蓄米全量を放出したわけではなく、4年・5年経過の備蓄(古)米の放出は限定的だったことが、現在の在庫米の状況から判明している。

26年産米はすでに早場米の収穫期に入り、10月に最盛期を迎える。
大型倉庫を持つコメ問屋筋は26年産米の買い付けに倉庫を空ける必要があり、現在は投げ売り状態で、チェーン店のディスカウントショップや大手ドラッグストアへ大量卸し、小売価格が大幅に陥る要因となっている。

小売市場では、すでに目玉商品として25年産米の地方のブランド米が5キロ税込2700円台で販売され、ディスカウントスーパーやドラッグストアではほとんどの25年産米(ブランド米)が税込3000円を切る価格で販売されている。

鈴木(現)農相の米価格暴騰継続の戦犯発言
鈴木農相は、「米価格は市場任せにする」と農相就任挨拶で述べ、コメ暴騰を2025年いっぱいまで続けさせた原因を作った大臣だった。
ところが、26年産米の本格収穫期を控え、米が暴落する水準まで下落、ここに来て、備蓄米購入を再開させ、コメ価格の暴落を買い支えると大方向転換を図った。

現在の状況では、政府備蓄米は購入せずとも民間在庫が、備蓄米を放出した分以上に増加しており、政府が備蓄する環境では全くない。
今回、備蓄米の購入を開始するとした市場介入は、鈴木氏の政策に一貫性は全くない政治家であることを自ら証明したものになっている。

米暴騰のもともとの原因
米自由化の農政大転換、小泉氏の農協潰し

今回のコメ暴騰、コメ騒動の原因を作ったのは2016年に自民党農水部会長に就任した小泉氏であった。
小泉氏は親の郵政潰しを模倣した農協潰しに奔走、農協のシステムで悪いところがあれば是正させればよいものの、農協に大弾圧をかけ、能力もない農水省が農産物についてすべてを取り仕切ることになった。
結果、コメの減反政策をいつまでも続け、需給が拮抗するまで減らしたことに、今回の米暴騰当初の原因を作った。
また、小泉氏は、郵政を真似たのか、電力を真似たのか、農協潰しにもなるコメ取引の自由化を強力推進、農政を大きく転換させた。結果、コメの先物取引所の開設に動いた。
コメの先物取引所は試験運用を8年間行い、米暴騰元年の2024年8月に、農水省の直接管理を外し、本格運用が開始された。ところが、とたんに、コメを暴騰させる最大の演出者に先物取引所がなってしまった。

小泉農水大臣は、備蓄米を格安で放出したパフォーマンスにより再び人気に火を付けたが、今回のコメ暴騰の原因を作ったのは、2016年に農協潰しに動いた小泉氏にほかならない。

小泉農水大臣にしても、コメの需給バランスはわかっており、当時、25年産米の収穫量予想も判明しており、米問屋筋からの市場供給量が減り、一方で、米問屋筋の在庫は大幅増加、結果、市場では品薄からコメ暴騰、鎮静化させるためには、残る32万トンの備蓄米在庫もすべて放出すべきであったろう。所詮、親子揃い踏みでのパフォーマンスだけの人物のようだ。

しかし、コメ問屋筋=ハゲタカたちは、2025年春までに2025年産米を青田買いどころか作付前の段階で、コメの大規模生産農家に直接高値で買い付け、結果、2025年産米も収穫最盛期でさえ高値で推移した。

2025年10月に高市政権で就任した鈴木農相は、「(暴騰した)コメ価格は市場に任せる」
と発言し、収穫時にもかかわらず、コメの高騰は2025年末まで続いた。
コメ価格の下落は2026年年初に発生、その後は下落傾向が続く中、市場任せにするとした鈴木農相は5月になると26年産の米を買い付け備蓄米にするとして入札段階に入った。

新米収穫前の民間在庫米が最低値となる2026年6月末の問屋筋の在庫が240万トン以上になっていることが報告され、通常年の6月の在庫160万トン前後から、80万トン以上民間在庫が膨らんでいることが発表され、コメ暴騰の原因だったことが浮き彫りになった。

 政府が備蓄する必要がない水準まで在庫が膨らんでいるコメ問屋筋の民間在庫、24年も例年通りの生産量、25年も生産量は増加、26年も例年通りの生産量の見込みとなっている。
一方で、超円安政策が続き物価高騰の中、自給率実質100%のコメ価格の暴騰からコメ離れが進み、消費量は落ちている。

鈴木農相、備蓄米購入再開で暴落阻止に動く・・・コメ価格の戦犯
 これまで、コメ価格が暴騰し、コメ問屋や先物市場は売り惜しみ、民間在庫が腐るほど増加(例年の6月末の民間在庫量は160万トン前後、2026年6月の在庫量は240万トン超)しており、政府は税金を使って米を備蓄する必要は全くない。
 そうした状況で、コメの暴落阻止に備蓄米の購入再開に入ることを決定した。
鈴木農相は昨年10月、コメ価格は市場任せにするとし、収穫期でありながら、25年産米は増産環境にありながら、市場任せにしたことから、コメ問屋やハゲタカたちに高値の安心感を与え、2025年いっぱい、価格は下がらなかった。

だが、価格が下がり続け、早場米の収穫期に入り、民間在庫の捌け口がなくなり、コメ問屋の投げ売りが始まった。
鈴木農相は米の暴落を阻止すべく、備蓄米の購入再開を決定した。
米の先物価格も今年に入り下落を続け、8月13日の平均価格には28500円(60キロ/玄米/うるち米)まで下落した。ところが、鈴木農相のこうした動きに26日には32420円まで戻している。

鈴木農相が、一時的にこうした暴落阻止政策を講じても、今年の収穫により民間在庫の減少は限定的で、それも25産米は古米化する状況にあり、コメ問屋の投げ売りは、鈴木農相の備蓄米購入も、のど元過ぎれば再開するものとみられる。

6月時点の民間在庫量は、例年より80万トン以上増加しており、売り惜しみしてきた25年産米も今秋には1年目の古米になり、コメ価格は新米に比し落ちる。すでにコメ問屋の投げ売りが始まっており、当然、民間が在庫している商品価値が下がる25年産米、24産米は暴落し、連れて26年産米も引きずられて価格が大幅に落ちる可能性がある。
すでに大手のディカウントストアでは 地方のブランド米の25年産米が税込2700円台で販売され、ほかのブランド米も3000円以下となっている。
古米と新米はそのおいしさにおいて比較にならない。
みずみずしさ、光具合、立ち具合、ふくよかな甘味、食感・・・。
農家では毎年、新米を初めて食する時には、最初に神棚にお供えしてから食べている。

こうした事態を避けるためには、農水省は、形骸化させてきた食管制度を再強化し、ハゲタカたちの巣窟となっている堂島コメ先物取引所を閉鎖させるしかない。

新コロナバンデミックや露制裁における物価高騰、世界各国は穀物も資源も自国最優先策を採り、輸入依存の高い日本は、円が投げ売りされ、さらに輸入価格が高騰し、現在でも物価高騰が続いている。

 資源や食料の安保構想は歴代の首相による自由化政策が強力に進められ、食料の自給率さえ37%まで落ち、生鮮食品も含め63%は輸入に依存している状況下、実質自給率が一番高いコメまで政府の失策から暴騰させ、その責任も取らず蔑ろにしたままとなっている。

(今回のイラン戦争では中東産ナフサは海峡封鎖で輸入できず、韓国産ナフサは自国使用最優先策に転換、日本の韓国からの輸入は途絶した。日本のナフサ不足は国産を減少させ続けてきた結果、輸入依存度が高くなったなかで、今回、輸入できなくなり、ナフサ不足が生じたもので、政府はナフサ不足は、国内流通の目詰まりからだととんでもない発言を繰り返していた。そうした事実は経産省が作成している石油統計を見ればわかることであり、政府がなぜ、目詰まりに責任を転嫁したのかは不明。・・・産業・経済の安保における自給率は政策だが、財政規律も反故にしてしまい、銭を垂れ流し続けた結果、政府負債は拡大が続き、G20、OECDの中で断トツの政府債務比率となっている。そのため、政策で経済安保を図るには政府投資が限られる。政府負債を、国債購入の外国依存度が低く、問題ないとする論は、2023年からのバフェット効果で今や日本の証券・債券市場には世界のハゲタカたちが集結しており通用しなくなっている。
国債残の半分余りを政府子会社の日銀が所有しており、これも歪となっている。
政策金利や10年債国債の利回りなどの上昇により、国債費も増加し続けており、政府負債の観点からも余裕はない。)
安倍政権が大規模金融緩和策を導入した時の経済・財政・国際経済の情況と、現在の情況は全く異なり、安倍政権を真似て経済投資を巨大化させるには

 コメ価格の下落は、生産量を大幅に減らさない限り、在庫をアフリカの難民キャンプや飢餓地帯に炊飯器をセットにして50万トン余りを無償交付するなどして使用するしかなく、目先で鈴木農相が何やっても止まらない。
まさか、現在の備蓄米の在庫32万トン、減少した68万トンを一挙に購入することはあるまい。

同じ食管制度下にある小麦(ほとんど輸入)を原料とする麺類や食パン類はそれほど価格上昇しておらず、全体の物価上昇もあり、ほとんど倍になった米の米離れが加速している。
 米の需給バランスのコントロールは、米が生鮮食料品であるだけに、非常に難しくなっている。農水省の歴代の米担当官僚は今回の令和の米騒動に対して戦犯ものではないだろうか。

 

コメ価格推移/スーパー価格/農水省版 堂島先物
各月第1週の価格/精米/税込/5キロ 60k玄米
時期 平均 銘柄 ブレンド 平均価格
2025/2. 3,829 3,857 3,688  
2025/3. 4,077 4,115 3,916  
2025/4. 4,217 4,307 3,940  
2025/5. 4,268 4,434 3,895  
2025/6. 4,176 4,443 3,834  
2025/7. 3,589 4,261 3,106 格安放出
2025/8. 3,737 4,239 3,190 格安放出
2025/9. 4,155 4,344 3,725  
2025/10. 4,142 4,440 3,419  
2025/11. 4,316 4,573 3,732 月末相場
2025/12. 4,321 4,469 3,969 37,810
26/1. 4,267 4,441 3,851 34,950
26/2. 4,204 4,294 3,947 36,270
26/3. 4,013 4,114 3,755 35,100
26/4. 3,873 3,941 3,659 34,530
26/5. 3,742 3,809 3,534 32,870
26/6. 3,644 3,715 3,427 33,760
26/7. 3,403 3,455 3,216 29,650
8/2迄の週 3,198 3,230 3,068  
8/9迄の週 3,220 3,255 3,079  
8/16迄の週 3,191 3,211 3,094  
8/13.   28,500
8/26.   32,420
米とパンの消費者物価指数の推移
総務省版/2020年平均を100とした指数
時期 米類 食パン
2021/12. 93.4 100.0
2022/12. 107.3 114.1
2023/6. 95.0 115.0
2023.12. 115.3 122.7
2024/6. 116.3 122.0
2024/9. 125.6 122.3
2024/12. 165.1 121.9
2025/3. 195.3 127.5
2025/6. 213.5 127.8
2025/9. 208.2 126.5
2025/12. 221.9 126.6
2026/3. 208.5 126.8
2026/6. 195.0 125.8
6月インフレ率 -8.7 -1.5
21年12月比 108.8% 25.8%

 

 

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