2026年9月26日(土)・27日(日)にJC-NETが掲載した、企業の倒産・経営破綻に関する記事をまとめた。
土日の掲載は7記事・対象7社。このうち新規に取り上げた案件が3記事、すでに報じていた企業の破産開始決定や事業譲渡などを追った続報が4記事となった。
なかでも北海道厚岸町の食肉用馬の繁殖・育成を手がける小師馬商は、負債約29億1000万円で民事再生手続きに入った。また、宮城県塩竈市の老舗笹かまぼこメーカー「カネコ橋沼商店」、福岡市の住宅会社「福遼建設」が自己破産申請の準備に入ったことも明らかになった。
※以下はJC-NETが9月26日・27日に掲載した記事を整理したもので、全国で土日に発生した企業倒産件数を示す統計ではありません。過去に掲載した案件の続報も含みます。
新規3案件の確認負債額
約37.54億円
小師馬商・福遼建設・カネコ橋沼商店
土日に掲載した主な倒産・経営破綻
|
企業名 |
地域 |
事業 |
状況 |
負債 |
|
小師馬商 |
北海道 |
食肉用馬の繁殖・育成 |
民事再生 |
約29億1000万円 |
|
カネコ橋沼商店 |
宮城 |
笹かまぼこ製造・販売 |
事業停止・自己破産申請準備 |
約4億5400万円 |
|
福遼建設 |
福岡 |
住宅建築・宅地販売 |
事業停止・自己破産申請準備 |
約3億9000万円 |
|
三正商会 |
愛媛 |
中古車販売・輸出 |
破産手続開始決定・続報 |
約1億7500万円 |
|
ケー・エヌ・ディ |
新潟 |
ワイヤーハーネス製造 |
破産手続開始決定・続報 |
約9700万円 |
|
玉元工業 |
福岡 |
型枠大工工事 |
破産手続開始決定・続報 |
約6700万円 |
|
MAKE VALUE |
東京 |
リユース・テキスタイル事業 |
民事再生中・事業譲渡続報 |
― |
※三正商会、玉元工業、ケー・エヌ・ディは既報案件の続報で、負債額は今回初めて発生したものではありません。このため、上記の「新規3案件の確認負債額」には含めていません。MAKE VALUEも既報の民事再生案件で、今回は事業譲渡に関する続報です。
北海道・小師馬商が民事再生 負債約29億円
北海道厚岸町で食肉用馬の繁殖・育成を手がける小師馬商が民事再生手続きに入った。負債総額は約29億1000万円。
厚岸町と浜中町で約900ヘクタールの牧場を展開するほか、伊達市では旧公共牧場も取得するなど事業基盤を広げていた。民事再生によって事業を継続しながら再建を目指す。
【北海道】馬牧場の小師馬商が民事再生 厚岸・浜中900ha、伊達の旧公共牧場も取得 負債29億円
震災から再建した「松島笹」のカネコ橋沼商店
宮城県塩竈市の笹かまぼこメーカー、カネコ橋沼商店が事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債総額は約4億5400万円。
1927年創業の老舗で、主力商品の「松島笹」などを展開。東日本大震災では工場と事務所が全壊したが、その後生産を再開して事業を立て直していた。
【宮城】「松島笹」のカネコ橋沼商店が自己破産申請へ 震災から再建の老舗、負債約4.54億円
福岡では住宅会社と型枠工事会社
福岡市東区の福遼建設は事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。木造戸建住宅の建築や建築条件付き宅地、分譲住宅の販売などを手がけ、ピーク時には年間売上高約10億5000万円を計上していたが、2025年11月期には約3億1000万円まで縮小。負債は約3億9000万円。
【福岡・建設業】福遼建設が自己破産申請へ 住宅建築・宅地販売、売上10.5億円から3.1億円に
福岡市早良区の玉元工業は、8月の自己破産申請から手続きが進み、福岡地裁から破産手続開始決定を受けた。型枠大工工事を手がけ、負債は約6700万円。
【倒産企業続報・福岡】玉元工業が破産開始決定 型枠大工工事、負債約6700万円
三正商会、ケー・エヌ・ディは破産の続報
愛媛県今治市の三正商会は、中古車販売・輸出を手がけ、東南アジア向け輸出などで年間売上高4億円余りまで伸ばしたが、その後は約7000万円まで縮小。松山地裁今治支部から破産手続開始決定を受け、負債は約1億7500万円となっている。
【倒産企業続報・愛媛】三正商会が破産 中古車輸出、売上4億円超から7000万円に 負債約1.75億円
新潟県十日町市のケー・エヌ・ディは、車載器や船舶、産業機械向けのワイヤーハーネス製造などを手がけていた。年間売上高は約1億100万円から約4000万円まで縮小し、破産手続開始決定を受けた。負債は約9700万円。
【倒産企業続報・新潟】ケー・エヌ・ディが破産 ワイヤーハーネス製造、負債約9700万円
MAKE VALUE、「カーテンファクトリー」を譲渡
民事再生手続中のMAKE VALUEについては、オーダーカーテン専門店「カーテンファクトリー」のテキスタイル事業をアスリナへ譲渡することが決まった。
事業譲受は9月30日に実行され、アスリナは10月1日から同事業を開始する予定。「カーテンファクトリー」の店舗販売網や顧客基盤などが承継される一方、MAKE VALUEの債務は引き継がれない。
【倒産企業続報】MAKE VALUE、「カーテンファクトリー」をアスリナへ譲渡 10月1日から事業開始予定
土日の7記事から
今回の7記事を地域別に見ると、福岡が2記事で、北海道、宮城、東京、新潟、愛媛が各1記事だった。
内容では建設関連が福遼建設と玉元工業の2社。食品関連では食肉用馬を扱う小師馬商と、笹かまぼこメーカーのカネコ橋沼商店が入った。そのほか、中古車輸出、ワイヤーハーネス製造、オーダーカーテン事業と業種は分散している。
また、7記事のうち4記事は既報案件の続報だった。破産開始決定によって詳細が明らかになったケースに加え、MAKE VALUEでは民事再生手続きの中で事業譲渡が具体化しており、倒産後の手続きや事業承継まで追う内容が目立った週末となった。
※本記事の件数はJC-NETの掲載記事を基準に集計しています。同一企業について過去に掲載した速報・官報記事などがある場合でも、今回の続報は1記事として数えています。「約37億5400万円」は新規3案件で記事上確認できた負債額を合算したもので、全国または週末に発生した企業倒産の負債総額ではありません。
全国の倒産情報
JC-NETでは企業の破産、自己破産申請、民事再生、特別清算、事業停止などの情報を全国から掲載しています。地域別の最新情報は「都道府県別倒産情報」から確認できます。
全国の倒産情報・都道府県別倒産情報はこちら
```