東京都豊島区のゲーム企画・開発会社(株)アンビションと関連会社の(株)大志が、2026年8月31日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。
2社は2026年7月3日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日付で保全管理命令および包括的禁止命令を受けていた。申立時に判明していた負債は、アンビションが約14億円、大志が約4億円で、2社合計約18億円。
アンビションはソーシャルゲームやスマートフォン向けゲームの企画・開発・運営を手掛け、「萌えCanちぇんじ!」などを展開。また、2026年7月31日にサービスを終了した「文豪ストレイドッグス 迷ヰ犬怪奇譚」の運営法人でもあった。
前回記事:ゲーム会社アンビションなど2社が自己破産申請 負債約18億円
アンビションと大志が破産手続き開始決定
(株)アンビションと(株)大志は2026年8月31日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人には高木洋平弁護士が選任されている。
債権届出期間は2026年10月5日まで。財産状況報告集会、一般調査、廃止意見聴取、計算報告などの期日は2026年12月7日午後3時30分に予定されている。
事件番号は令和8年(フ)第5026号、第5027号。
2社は同年7月3日に自己破産を申請しており、今回の決定によって破産手続きが正式に開始された。
ゲーム開発・運営のアンビション、ピーク売上37億円
アンビションは2004年7月創業、2005年4月設立。ソーシャルゲーム、WEB・モバイル系ゲームコンテンツの企画・開発・制作・運営を主力としていた。
公式サイトでは「萌えCanちぇんじ!」「虹色カノジョ2d」「フェアリードール」「擬人カレシ」などのゲームを展開。ゲーム開発に加え、グラフィック制作、ローカライズ、海外展開、アプリ運営代行などにも事業領域を広げていた。
主要取引先として、公式会社概要にはグリー、ディー・エヌ・エー、MIXI、NTTドコモ、KDDI、Apple、Google、KADOKAWAなどが掲載されていた。
コロナ禍に伴うゲーム需要なども追い風となり、2022年3月期には売上高約37億4000万円を計上したが、その後はゲーム市場での競争激化や主力コンテンツの伸び悩みなどから業績が悪化。2025年3月期の売上高は約10億2708万円まで縮小していた。
「文豪ストレイドッグス 迷ヰ犬怪奇譚」は7月末にサービス終了
アンビションが運営法人となっていたスマートフォン向けゲーム「文豪ストレイドッグス 迷ヰ犬怪奇譚」は、2026年7月31日にサービスを終了した。
同ゲームの公式サイトでは、サービス終了の理由について、運営法人であるアンビションの「経営上の事情(廃業)」によりサービス提供の継続が困難になったためと説明していた。
同作は2017年に配信を開始した、アニメ「文豪ストレイドッグス」を題材とするスマートフォン向けゲーム。サービス終了の発表は7月30日に行われ、翌31日に終了する異例の形となった。
なお、「文豪ストレイドッグス」の作品IPや版権そのものをアンビションが保有していたわけではなく、同社はゲームアプリの運営法人として事業を手掛けていた。
関連会社の大志も同時に破産
(株)大志は2021年5月設立。法人番号は3013301047466で、アンビションと同じ東京都豊島区北大塚3丁目10番4号に本店を置いていた。
前回の破産申請時の情報では、有価証券の保有・売買などを手掛ける関連会社とされ、負債は約4億円。
アンビションの負債約14億円と合わせ、2社の負債総額は約18億円に上っていた。
アンビション・大志の破産概要
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法人名 |
株式会社アンビション/株式会社大志 |
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所在地 |
東京都豊島区北大塚3丁目10番4号 |
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法人番号 |
アンビション:2013301021884
大志:3013301047466 |
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主要事業 |
アンビション:ゲームコンテンツの企画・開発・制作・運営
大志:有価証券の保有・売買など |
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自己破産申請 |
2026年7月3日 |
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破産開始決定 |
2026年8月31日 |
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負債 |
アンビション:約14億円
大志:約4億円
2社合計:約18億円 |
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債権届出期間 |
2026年10月5日まで |
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財産状況報告集会等 |
2026年12月7日午後3時30分 |
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事件番号 |
令和8年(フ)第5026号・第5027号 |
ゲーム市場で長年タイトルを展開してきたアンビションだったが、ピーク時から売上高が大幅に縮小し、2026年7月に自己破産を申請。運営タイトルの移管やサービス終了を経て、今回、関連会社の大志とともに破産手続き開始決定を受けるに至った。