福島県郡山市の土木工事会社、(有)あだたらが2026年9月11日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことが分かった。負債総額は約1億1600万円。
同社は郡山市を中心に道路、下水道、造成、舗装などの土木工事を手掛け、民間工事の下請けに加えて公共工事も受注していた。解体工事や住宅の新築・リフォームにも事業を広げ、「LIXILリフォームショップあだたら」の運営会社でもあった。
同業他社との競争などから受注環境が悪化し、収益面も伸び悩んで債務超過に陥っていた。2026年10月期に入っても業況は改善せず、資金繰りが限界に達したことから今回の事業停止に至った。
郡山市で40年以上、道路・下水道など公共土木工事
(有)あだたらは福島県郡山市大槻町字土瓜87番地の4に本社を置く建設会社。法人番号は「5380002007629」。
会社公式サイトによると、1979年9月1日に「有限会社池下安達太良建設」として設立され、1995年1月23日に現在の「有限会社あだたら」へ社名を変更した。資本金は300万円。公式サイトでは従業員11人としている。
主力の土木部門では、県や市などが発注する道路建設工事をはじめ、造成工事、公共下水道工事、舗装工事などを展開。解体工事も手掛けていた。
郡山市の下水道工事指定店や指定給水装置工事事業者として登録され、地域のインフラ関連工事を担ってきた地場建設会社だった。
事業停止直前まで郡山市の公共工事を受注
郡山市が公表する契約情報によると、あだたらは2026年2月、「(ゼロ市債)日吉ヶ丘線 側溝工事」を303万9300円で受注していた。
同工事は郡山市富田町日吉ヶ丘地内で施工延長38メートルの側溝工事を行うもので、契約上の工期は2026年2月18日から9月15日までとされていた。
事業停止が確認された時期と契約上の完成予定日が近接しているが、工事が事業停止前に完成していたのか、契約変更や別業者への引き継ぎなどが行われたのかは現時点で確認できていない。
このほかにも郡山市発注の道路改良や舗装修繕、上下水道関連工事などを受注した実績があり、公共土木工事を継続的に手掛けていた。
住宅リフォームも展開、「LIXILリフォームショップあだたら」を運営
土木工事に加え、住宅の新築やリフォーム工事も同社の事業の一つだった。
会社公式サイトでは、LIXILとの業務提携により「LIXILリフォームショップあだたら」を運営していたと説明している。LIXIL側の公式店舗情報でも、同ショップの運営会社として(有)あだたらが掲載され、所在地や代表者も同社と一致している。
住宅部門では増改築、内装、水回り、外装などのリフォームを扱い、郡山市をはじめ福島県中通りを対応エリアとしていた。
なお、今回事業を停止したのは加盟・提携店舗を運営する(有)あだたらであり、LIXILや「LIXILリフォームショップ」全体の経営とは関係がない。
8月まで公式サイトを更新、求人募集も継続
事業停止直前まで、対外的には営業活動が続いていた形跡もある。
同社公式サイトでは2026年8月5日にも住宅設備関連のキャンペーン情報が掲載され、7月にもリフォーム関連情報を更新していた。
また、2026年夏にはハローワークを通じて建設作業員や現場監督見習いなどを募集。求人では道路工事、下水道工事、一般土木、解体工事などを仕事内容としていた。
こうした求人や情報発信が続く一方で、経営面では受注競争などによる採算悪化を抱え、資金繰りが厳しさを増していたとみられる。
競争激化と収益低迷、負債約1億1600万円
信用調査情報によると、同社は同業他社との競合などから受注環境が悪化。収益面も伸び悩み、債務超過を抱えるなど厳しい経営が続いていた。
2026年10月期に入っても業況の改善には至らず、資金繰りも限界となったことで事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。負債総額は約1億1600万円とされる。
なお、同社の過去の事業経緯については、信用調査情報で一時休眠状態にあった後、1995年1月に再稼働したとされている。一方、会社公式の沿革では1979年9月の設立と1995年1月23日の社名変更が記載されており、休眠・再稼働については公式資料から確認できなかった。
有限会社あだたらの会社概要
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法人名 |
有限会社あだたら |
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法人番号 |
5380002007629 |
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所在地 |
福島県郡山市大槻町字土瓜87番地の4 |
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代表者 |
池下昌輝氏 |
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設立 |
1979年9月1日 |
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資本金 |
300万円 |
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主要事業 |
道路・下水道・造成・舗装などの土木工事、解体工事、建築、住宅リフォーム |
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運営店舗 |
LIXILリフォームショップあだたら |
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事業停止 |
2026年9月11日までに停止 |
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負債総額 |
約1億1600万円 |