【京都】創業65年の岸下建設が破産 福知山の総合建設会社、古民家再生で受賞実績
京都府福知山市の総合建設会社岸下建設(株)(福知山市字立原***、法人番号:2130001041020)は、2026年9月2日、京都地裁福知山支部から破産手続きの開始決定を受けた。
破産管財人には塩見満弁護士が選任されている。財産状況報告集会などの期日は12月17日午後2時。事件番号は令和8年(フ)第28号となっている。
同社は1961年創業。福知山市を拠点に土木・建築工事のほか、住宅建築、古民家再生、宅地建物取引、一級建築士事務所などを展開してきた地場建設会社だった。
岸下建設の会社概要
| 法人名 | 岸下建設株式会社 |
|---|---|
| 法人番号 | 2130001041020 |
| 所在地 | 京都府福知山市字立原98番地 |
| 創業 | 1961年3月 |
| 法人設立 | 1975年1月 |
| 資本金 | 3000万円 |
| 従業員数 | 16人(公式会社概要掲載値) |
| 事業内容 | 総合建設業、宅地建物取引業、一級建築士事務所、住宅・古民家再生など |
1961年創業、福知山の地場総合建設会社
岸下建設は1961年3月に創業し、1975年に法人化。2026年で創業から65年を迎える老舗の地場建設会社だった。
建設業許可では土木、建築、とび・土工、舗装、鋼構造物、水道施設工事などを手がけ、河川整備、砂防ダム、道路改良、急傾斜地対策など公共土木工事にも対応していた。
住宅分野では新築、リフォーム、古民家再生を展開する一方、宅地建物取引業と一級建築士事務所も兼営し、設計から施工、不動産まで幅広く取り扱っていた。
古民家再生に強み、2024年度は3件が「民家再生奨励賞」
同社が特に力を入れていた分野の一つが古民家再生だった。
日本民家再生協会が発表した2024年度「第19回民家再生奨励賞」では、岸下建設が設計・施工した福知山市の「人が集う古民家」、「川岸に建つ格子階段のある家」、「吹き抜けのある家」の3件が奨励賞に選ばれている。
「人が集う古民家」は築100年の住宅を再生したもので、古材や既存の建具を生かしながら、現代の生活に合わせたLDKやロフト、小規模店舗を整備した事例だった。
このほか過去にも、福知山市や舞鶴市、与謝野町などで同社が設計・施工した古民家再生案件が民家再生奨励賞の対象となっており、住宅事業の特徴の一つとなっていた。
「蔵漆」「Kadan」「Mukuru+」など住宅ブランドを展開
新築住宅では複数の自社ブランドを展開していた。
公式サイトでは、現代民家をテーマとする「蔵漆(Kura+chic)」、薪ストーブを取り入れた「Kadan(カダン)」、自然素材を活用する「Mukuru+(ムクルプラス)」を新築住宅ブランドとして紹介していた。
これらはいずれも岸下建設自身が展開していた住宅ブランドで、他社住宅ブランドの施工代理店という位置付けではない。
負債額や破綻原因は確認できず
今回確認できた公開情報では、岸下建設の負債総額や事業停止時期、破産に至った具体的な経緯は明らかになっていない。
資材価格や人件費、受注環境など個別の経営要因と今回の破産を直接結び付ける公表資料も確認できず、具体的な破綻原因については判明していない。
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