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アイコン 【倒産企業続報・静岡】豆腐専門店「勘四郎」の須部商店が破産開始 1877年創業、関連会社も同日決定

豆腐専門店「勘四郎」を展開していた老舗豆腐メーカー、(株)須部商店(静岡県浜松市浜名区)が、2026年10月23日に静岡地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かった。同日には関連会社の(株)さあかコーポレーション(同区)も破産開始決定を受けている。

須部商店は1877年(明治10年)創業。約150年にわたり豆腐や油揚げなどの製造販売を続けてきたが、競争激化や原材料価格の上昇などで経営が悪化。2026年5月31日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。

2005年5月期に約4億6900万円あった売上高は、2024年5月期には約2億3000万円まで減少。2024年5月期末時点の負債は約4億3900万円とされる。今回の破産開始決定による最終的な負債総額は確認できていない。

破産管財人は両社とも石川雅大弁護士。破産債権の届出期限は2026年11月27日、財産状況報告集会などは2027年2月10日午後2時に予定されている。事件番号は須部商店が令和8年(フ)第343号、さあかコーポレーションが同第344号。

 



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明治10年創業、豆腐専門店「勘四郎」を展開

須部商店は1877年に創業した浜松市の老舗豆腐メーカー。豆腐を主力に、油揚げなどの大豆加工食品、こんにゃく、総菜などを製造し、地元のスーパーマーケットなどに納入していた。

また、創業者の名前を冠した「勘四郎」の店舗を展開し、豆腐や大豆加工食品の販売に加え、豆腐料理の提供も手がけていた。業務用の食品製造と消費者向けの直販を組み合わせ、長年にわたって地域に根差した事業を展開してきた。

地域では老舗豆腐店として知られ、主力商品の品質や原材料にこだわった製品づくりを進めていた。

売上高4.69億円から2.3億円に減少、原材料高も重荷

業績面では、2005年5月期に約4億6900万円の売上高を計上していた。しかし、その後は競合との販売競争や人員面の制約などで売上が伸び悩んだ。

原材料にこだわった商品づくりを続ける一方、収益性の確保が課題となり、2024年5月期の売上高は約2億3000万円と、ピーク時の半分以下に縮小した。

財務面でも債務超過の状態が続いていたとされ、近年の原材料価格の急騰が収益をさらに圧迫。事業継続が困難となり、2026年5月31日をもって事業を停止し、弁護士に事後処理を一任した。

2026年6月には自己破産申請の準備に入ったことが判明していたが、今回、10月23日付で破産手続き開始決定を受けた。

なお、約4億3900万円という負債額は2024年5月期末時点の数字であり、破産開始時点の確定債務額ではない。その後の増減や、関連会社分を含めた負債総額は確認できていない。

関連会社さあかコーポレーションも破産、おからの食品再利用を推進

同日破産開始決定を受けたさあかコーポレーションは、2004年2月に設立された食品製造会社。須部商店のグループ企業として、豆乳や大豆飲料などの製造を手がけていた。

静岡県商工会連合会の資料によると、同社は国産大豆を使用した業務用豆乳原料を関連会社へ納入するほか、豆乳飲料「丸ごと飲む大豆」を一般消費者向けに販売していた。

2020年12月には、国産大豆のおからを使用した植物性加工食品の開発に関する経営革新計画の承認を受けた。

豆腐や豆乳の製造で発生するおからの再利用を課題とし、肉を使わない餃子型の加工食品の開発を進めていた。静岡県が公表した環境ビジネス事例集では、2022年に「大豆と野菜のやさしい餃子」を開発し、先行販売にも取り組んだ事例が紹介されている。

同事例は、食品製造時に発生する副産物を新たな食品原料として活用し、食品ロスの削減を図る取り組みとして紹介された。ただし、これらは過去の開発・販売実績であり、2026年の破産直前まで販売が継続していたかは確認できていない。

さあかコーポレーションも10月23日に破産開始決定を受けたが、同社単独の売上高、負債額、詳しい破綻経緯は判明していない。

5月末の事業停止から約5か月、2社の破産手続き開始

須部商店は2026年5月31日に事業を停止し、6月初旬には自己破産申請の準備が明らかになっていた。

それから約5か月を経て、須部商店とさあかコーポレーションの2社が同日に破産開始決定を受けた。両社の資産処分や債権調査などは、今後の破産手続きの中で進められる。

豆腐専門店「勘四郎」をはじめとする店舗・ブランドについて、事業承継先や現在の別事業者による運営の有無は確認できていない。今回の法的整理の対象は須部商店とさあかコーポレーションの2法人である。

JC-NETでは2026年6月2日に須部商店の自己破産申請準備を報じており、今回は破産手続き開始決定を受けた続報となる。

関連記事:【静岡】須部商店/自己破産申請準備 豆腐専門店「勘四郎」

須部商店・さあかコーポレーションの会社概要

項目 株式会社須部商店 株式会社さあかコーポレーション
所在地 静岡県浜松市浜名区 静岡県浜松市浜名区
法人番号 2080401002610 8080401009781
創業・設立 1877年創業 2004年2月設立
主な事業 豆腐・油揚げなどの大豆加工食品製造販売、直販店運営 豆乳原料・大豆飲料・植物性加工食品の製造販売
過去の売上高 2005年5月期:約4億6900万円
2024年5月期:約2億3000万円
確認できず
過去の負債額 約4億3900万円(2024年5月期末時点) 確認できず
破産開始決定 2026年10月23日 2026年10月23日
裁判所 静岡地裁 静岡地裁
事件番号 令和8年(フ)第343号 令和8年(フ)第344号
破産管財人 石川雅大弁護士 石川雅大弁護士

 

 

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