【神奈川】「パンデマルタ」元運営のピースケイクが破産 丸い食パンで全国展開、事業譲渡の後継者募集も
神奈川県小田原市のパン製造・販売業者「株式会社ピースケイク」が、2026年10月22日に横浜地裁小田原支部から破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。
同社は、丸い形状の食パンを主力とする「ラウンド食パン工房パンデマルタ」を展開していた企業。2022年に小田原市内で店舗を開業し、独特の食感と形状を特徴とした食パンの製造・販売を手がけていた。
2023年には冷凍パンの全国発送にも乗り出し、地域の店舗販売にとどまらない販路拡大を進めていた。
富士山溶岩窯で焼く丸い食パン 全国の催事にも出店
パンデマルタは2022年4月1日に開業。一般的な角型食パンとは異なる円柱状の「ラウンド食パン」を主力商品とし、国産小麦や北海道産生クリームなどの原材料を使用したパンを販売していた。
焼成には富士山の溶岩石を使用した専用窯を採用。食パンの耳が少ない独特の形状と柔らかな食感を特徴とし、「プレーン・マルタ」「スイート・マルタ」などの商品を展開した。
2023年には富士急ハイランドで開催された「ふじやまパンマルシェ」に出店。期間限定商品の「いちごみるくマルタ」などを販売し、神奈川県外にも商品の認知を広げていた。
2026年1月31日から2月1日にかけて開催された二子玉川の「セレクトベーカリー」の出店案内にも、パンデマルタの名称が掲載されている。ただし、この時点の運営法人がピースケイクと同一だったかは確認できていない。
パンデマルタは事業譲渡の後継者募集情報も掲載
一方、事業承継マッチングサイト「relay(リレイ)」には、パンデマルタの後継者募集情報が掲載されている。
募集資料では、富士山溶岩窯などの設備、食パンや焼き菓子の製造レシピ、屋号・商標、取引先情報、自社ECサイトの権利などを譲渡対象としている。
同資料では、パン製造に携わる従業員3人、全国50~100か所以上の取引先が紹介されている。また、事業譲渡を希望する理由として、家庭の事情による事業縮小を挙げている。
ただし、これらは後継者募集時点の事業情報であり、破産開始決定時の事業規模を示すものではない。事業譲渡が成立したかどうかや、現在の店舗運営主体についても確認できていない。
今回のピースケイクの破産と、パンデマルタの事業承継募集との直接的な因果関係も確認されておらず、店舗そのものが閉店したことを示すものではない。
10月22日に破産開始決定 負債額は確認できず
ピースケイクは2026年10月22日午後3時、横浜地裁小田原支部から破産手続開始決定を受けた。破産管財人には中根大輔弁護士が選任されている。
破産債権の届出期限は2026年11月30日。財産状況報告集会などの期日は2027年2月3日午前11時となっている。事件番号は令和8年(フ)第598号。
同社の直近の売上高、負債総額、事業停止時期、破産に至った具体的な経緯については確認できていない。
ピースケイクの会社概要
| 法人名 | 株式会社ピースケイク |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県小田原市 |
| 法人番号 | 6021001056040 |
| 主な事業 | パンの製造・販売 |
| 関連する店舗・ブランド | ラウンド食パン工房パンデマルタ(過去の運営事業、現在の運営主体は未確認) |
| 法的手続き | 2026年10月22日、破産手続開始決定 |
| 裁判所 | 横浜地方裁判所小田原支部 |
| 負債額 | 確認できず |
※店舗・ブランドの情報には過去の公表資料を含みます。現在の店舗の営業状況や運営主体、事業譲渡の成否は確認できていません。
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