アイコン 見逃すなJR子会社の詐害行為

 JR九州の子会社JR九州商事は、MJR久留米城南のマンション工事に伴い、ペーパーカンパニーとして高松組に建設資材を納入していたが、その債権をこともあろうに事業主であり発注元のJR九州に対して債権譲渡とした旨5月15日の書留内容証明郵便物で高松組に通知しているという。

5月15日は高松組が事業停止した日付であり、こうした行為は詐害行為の何ものでもない。明々白々である。
 こうした行為が許されるならば、破産前であろうと破産状態下にあり、その後の破産財産に対する一般債権者の平等の原則に違反する。債権者の中には、許可あるまで工事用の手持ち機材すら持ち出せず困っていた業者も多い。天下のJRが子会社とグルになってこのような詐害行為をなすとは、呆れ返るばかりである。
 JR九州の唐池社長は、子会社のこうした詐害行為と見なされる行為を許すのであろうか。
 そもそもJR九州は、お抱えの九鉄工業に発注を予定していたが、高松組の入札価格があまりにも安かったことから、九鉄工業への発注を見送り、高松組に発注したと関係者は述べている(高松組は破綻後の後始末だけは九鉄工業にさせているようだか)。高松組が倒産したからといってJR九州商事のJR九州への債権譲渡は絶対許されるものではない。
 
債権者は怒れ!、絶対許すな!
 
※破産管財人となる弁護士は、JR九州の弁護士には歯が立たず、債権者が声を大にしない限り、当該の債権譲渡は通ってしまうのが法曹界の現実である。
 
 
現場名:MJR久留米城南
所在地:福岡県久留米市城南町13番6
総戸数:92戸
竣工:平成21年8月上旬
施工:九鉄工業(いつのまにか高松組ではなくなっている)
事業主:九州旅客鉄道株式会社
★高松組説明書
   出来高率:85%
   出来高 :13億0,412万円
     既入金 :4億6,560万円
    残 金  :8億3,852万円
   別途、変更工事一式1,509万円あり。
    現場の状況:Å棟・B棟とも事業停止の次の日となる18日(月)に足場解体に入る予定であった。
★問題債権
JR九州商事㈱の債権額 2億0,242万円(その後大きくなることはあっても小さくはならない)
 
★JR九州の魂胆?
 JR九州は発注者として、九鉄工業に追加予算は提供しない(当初の建設予算のまま)とされている。そこで考えられることは、上記出来高済の8億38百万円を九鉄工業が残工事を行っていることから、減額する方法を採るものと思われる。九鉄工業が普通に残工事した代金とJR九州の総予算の価格差が高松組の未収入金になる。JR九州は子会社の九鉄工業の工事価格を高くさせ、同じく子会社のJR九州商事の債権を工事代金の中で消しこむことを計画しているに相違ない。こうすれば詐害行為にも関係なくなる。そのために工事保証人ではなく、JR九州子会社の九鉄工業に後工事をさせているとの話しもある。
      一般債権者はいつも泣きを見る。
 
JR九州の電話番号  :092-474-2501 総務部
JR九州商事の電話番号:092-475-6598
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[ 2009年6月11日 ]
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