アイコン 伊藤市長射殺犯の友達(津田)の友達が谷川弥一だ!

二発の銃弾 弥一の毒矢⇒ 
「2発の銃弾・長崎の悪夢!」を読むと、谷川弥一の友達で、長崎県建設協会の副会長でもある長崎西部建設の津田浩哉社長と伊藤市長射事件の犯人である城尾哲弥はお金をやったり返したりするほど特殊な関係だった事が分かる。やっぱり谷川弥一は伊藤長崎市長射事件の犯人と特殊な友達の友達だった。

『2発の銃弾・長崎の悪夢より抜粋』おもむろに城尾が切り出したのが、この話の本題であった。

 『それで、津田浩哉が何ば考えとったか知らんばってん、封筒に金ば入れて○下に渡した。
厚みから考えて百万円かそこらの金のごとあったけん、そのまま津田浩哉に返した。』

『何で返したとですか、もったいなか。』と私が言うと、『馬鹿、はした金ば受け取らるっか。その金ば返してこそ値打ちの出てくるとぞ。』

城尾はイライラしながら持参してきた角2封筒の中からA4判サイズの紙切れを二枚取り出
した。それはカラーコピーの写真で一枚目には二人の人物が写っていた。

『おい、この写真ば見てみろ。顔の写っとる方が俺で、この手前の方が津田浩哉さ。この
頭の形に、お前、見覚えがあるやろうが』

『確かに城尾さんの方はよく分かりますが、この頭だけがちょっと写っとるだけじゃ津田
浩哉かどうか分からんですよ。』

『そう言うやろうと思うて、念のために津田浩哉の乗ってきた車も写しとった。ほら、こ
の白か車、ナンバーも津田浩哉の車やろが。』

二枚目の紙切れには一台の白い高級車が写っていて、その前を横向きに歩いている人物が

一人写っていた。その人物も城尾の説明によれば長崎西部建設の津田浩哉社長ということ
だった。もとより私が津田浩哉社長の車のナンバーなど知る由もない。城尾は鬼の首でも
取ってきたかのように、話しを続けた。

『場所はホテル長崎の一階ロビーさ。長崎西部建設から上がってきたらすぐやけんな。

この写真は○田○一郎のかあちゃんに、ロビーの置物でも撮らすふりばさせて隠し撮りさ

せた。よう写っとるやろうが』

『やらせ、ですか。それで津田浩哉さんはこの写真ば撮られたことに気づいたとですか。』
『気づくわけなかやっか。こりゃ値打ちもんぞ。だいたい、暴力団と業者がこがんして、

ホテルのロビーで会うて、話しばしよること自体が問題やろうが。津田浩哉は建設業界の
役員ばしよって、俺のごあるとと会うて、話しばするような立場に人間じゃなかやろが』

『そりゃそうですけど、津田浩哉っちゅう男も賢いですから「ここはホテルのロビーじゃ
ないですか、不特定多数の人間が出入しますよ。たまたま私が座ったソファの前に城尾さ
んが座っただけ」とでも言われたら、話しはそれまでですよ。何の話ばしよったか、写真
はしゃべってはくれませんし』と私が言うと、城尾はムッとしたようだった。

『お前もごちゃごちゃ四の五の抜かすなあ。津田浩哉がこの写真ば俺から突きつけられて
「はい、私はしりません、何のことですか」って俺に向こうてとぼけきるか、こん男には

そこまでの根性はなかぞ。』

『津田浩哉さんにどがん根性のあるか知りませんが、それでこの写真ばどうかしたとですか』

と尋ねると、
『一応ファクスはしとった。』と答えた。

『それで、何か反応はあったとですか。』
『何もなかけん、お前に頼むとやっか。お前が津田浩哉に会うて、この写真ば見せて、

「この人は津田さんでしょ、そして前に座っとる人はヤクザの城尾さんでしょ。立ち入っ
た話しば聞きますばってん、二人で何ばこそこそ話しよっとですか」ってお前が聞くとた

い。お前やったら取材っちゅうことで、会うてくるるやろもん』

『会うことは会うでしょばってん、ほんとのことば言うかどうか。そん時城尾さんは津田
浩哉さんと何ば話したとですか。』

『そりゃ、お前には関係なかろうもん。とにかく会うて話しばしたことは事実たい。』

『私にも材料がなかったら津田さんとの話しは続きませんよ。「まちぐるみ 暴力団追放
みんなが主役 暴力団を利用しない 恐れない 暴力団に金を出さない」っちゅうごとあ

る暴力団キャンペーンのスローガンば津田さんにでも聞かせてやればよかとですか。』

『あんまりふざけたことば言わんごとしとけよ。県や市の指名業者が暴力団とこそこそ話しばしとるっちゅうだけで、この話しが県じゃろ市じゃろに漏れたら、長崎西部建設は、指名停止になるじゃろもん。とにかくお前にこの写真ば預くるけん、津田浩哉と会うて、
これば見せて、津田浩哉ばはようびびらせてくれろ。』

暴力団の幹部と業者の怪しげなツーショットが指名停止のペナルティになるかどうか不明だったが、少なくとも長崎西部建設の津田浩哉社長が百万円の金を城尾のために準備した
のは事実のようであったから、城尾がそれを受け取る、受け取らないは別にして褒められ
たことではないと私は思った。
凶器準備集合罪という法律があるが、「暴力団への資金提供準備罪」というような新たな
法律でも作れば、津田浩哉社長の立件は可能かもしれない。「2発の銃弾・長崎の悪夢!」より。

尚、今回「2発の銃弾・長崎の悪夢!」の一部分を参考資料として使用することを、著者である「みのしまりんぺい」の後見人であり本人でもある「新報ながさき 」の代表者である川道 圭氏に伺ったところ、しぶしぶだったが承諾していただいた。御礼申し上げます。川道 圭氏によると「2発の銃弾・長崎の悪夢!」も残り部数(約200冊ほど)と少なくなったので、読んでない方はお早めにとの事であった。
 

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[ 2009年8月 2日 ]
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