当物件は福岡地所がhit住宅展示場として使用していたが閉鎖、地所がソロンに不動産を売却、ところがソロンのスポンサーであった親和銀行の自滅からソロンは西武ハウスに売却。西武ハウスの金融スポンサーは佐賀銀行であった。ところが、サブプライムローン問題が生じて、デベロッパー業界や不動産市場が大混迷に陥ったため、佐賀銀行は、西武ハウスに全体計画を変更、敷地南側の一部を売却させ、西部ハウスの開発にゴーサインを出した。こうして生まれているのが、「モントーレ　ヴェルキューブシティ福岡空港駅」であり、まだ同社は未開発敷地も残しており、モール型の医療施設を作る計画である。
同社を一番有名にしたのは、数々のモントーレシリーズの中でも東区西戸崎のリゾートマンション(315戸)の開発であろう。同地に初めて大型のリゾート風の分譲マンションを開発したが、テレビにより船で通勤など取り上げられ、その後、他のデベロッパーも参戦してくれたことから、苦戦していた同マンションも完売している。

「モントーレ　ヴェルキューブシティ福岡空港駅」

広島の章栄不動産から、梅光園の完成残戸(約70戸)を一括購入(金融スポンサー、第一ゼネラル)して注目された同社であるが、既に完売、荒江も3戸を残すだけになっている。
ところで、栄泉不動産は今1月破綻して東区千早では無残な姿をさらけ出しているが、平成21年10月竣工予定で開発されていた「ロイヤルアーク九大学研都市駅前」(90戸、施工、さとうベネック)の工事現場を栄泉不動産から購入して、西武ハウスで完成させることが明らかになっている。現在同社の物件は空港(実質)しかなく、こうした買い物も進めるものと思われる。
同社の今後のキーポイントは、ビジネスワン繋がりであると思われる。同社を含むビジネスワンの動き次第では、同社の上場も考えられる。