アイコン 中村建設/福岡のマンション業界の現状⑱

建築会社である中村建設は、アムールマンションシリーズを長年続けてきた。デベロッパーの理研ハウスも当初中村建設のアムールマンションシリーズの販売代理から頭角を現し、デベロッパーに転身した会社である。

中村建設はこれまでに66棟の自社開発を手掛けてきた。ブランド名もアムールシリーズから最近ではアクセスシリーズも取り入れている。 
同社のこれまでの成功秘訣は、決して大型マンションを開発しなかったことにあろう。景気が悪ければ開発スピードを極力弱め、上り坂の時には開発スピードを速める。景気が下り坂でも販売戸数が限られることから、これまで売り抜けてきている(最近開発した20棟の平均戸数は49.4戸)。
現在販売中の①アクセス姪浜ESTA(33戸、2010年6月竣工予定)、②アクセス大濠パークフィール(20戸、10年8月竣工予定)、③アクセス室見河畔公園(2戸/33戸、09年2月竣工)。
以上のとおり、同社が有する完成在庫は③の室見河畔公園の2戸だけであり、地場既存デベロッパーに対して銀行が殆ど融資しないことから、福岡の分譲マンション開発は少なくなっており、こうした市場を鑑み、同社は開発に入っているものと思料される。

同社はデベロッパーであるとともに、建築会社でもある。穴吹工務店のように自社開発マンションの建築部門とは異なり、官庁工事や民間工事も請け負っている。

既報のとおり、姪浜の現場では残念ながら事故を発生させている。今後指名停止処分など行われよう。

[ 2009年9月30日 ]
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