アイコン RFO年金施設処分機構 殿/ウェルサンピア福岡は誰のものか

ウェルサンピア厚生年金施設ウェルサンピア福岡は、1万円かんぽ施設売却問題の類どころではない。このまま民間業者に渡ったら、業者に巨額の利益が転がり込む物件である。

ウェルサンピア福岡は、年間36万人以上も利用者(当然、年金加入者)がおり、日常高齢者の利用も多く、休日は若者が野球・ソフト・テニス・フットサルなど楽しんでいる。夏場は屋外プールがあり、遠方から家族連れの子供たちでいつも満員である。黒字経営のそうした施設が、開発業者の手に渡ったら北部九州住民の悲劇である。
当施設は海沿いのフラットな住宅地に約5万坪ある。国交省の地価調査では、200メートルも離れていない住宅地が1坪当たり13万円する。ざぁっと見積もれば65億円。この資産が5億円で売却されようとしているのである。
当施設を宅地分譲すれば専門的に見ても20億円くらいは確実に純利益が転がり込む。(5万坪×13万円×有効歩率60%=39億円-開発費用10億円-購入資金5億円)

日本郵政の西川氏と三井住友銀行時代副頭取としてコンビを組んだ水島藤一郎氏が年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)のドンである。そのドンはウェルサンピア福岡の処分につき、証券市場を弄ぶ野村の子会社アセットを介在させている。野村アセットは不動産コンサルではなく不動産事業を行う業者である。こうした業者にウェルサンピア福岡の処分をコンサルをさせるとはいかにも訳ありといえる。

この間、所在する福津市の住民も立ち上がり、存続の署名活動を行い、有権者の56%に当たる2万6000人余の有権者の署名を勝ち取った。その結果、小山福津市長も立ち上がり、9月25日福津市で買い取ることを決定。約8億円の購入予算も議会での承認を勝ち取った。
福津市にとってもなけなしの金である。広く一般に利用されており、本来は国の施設として残すべきであろうが、できなければ福岡県で購入すべきである。それも駄目なら近隣各市で共有財産として購入してウェルサンピア福岡を利用すべきであろう。
何はさておき、市民・県民・国民の利用状況からして福津市が購入意志を示している以上、10月23日、業者などへの売却は絶対あってはならぬ。
 

[ 2009年10月19日 ]
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