アイコン 再々編必至の九州各行の中間決算⑤/純利益一覧

<利益は回復させたが、細る業務利益>
九州のリーディング銀行である「ふくおかフィナンシャルグループ」は、親和銀行の不良債権処理を終え、本格的に利益を回復させてきた。谷頭取の強引ともされる手腕によるところであるが、強引さは時とともに消化され手腕のみが新本社ビルに刻み込まれる。しかし内実を見ると不況から経常収益を大幅に落としている実態も判明する。

九州各行は、リーマンショックの不動産ミニバブル崩壊で痛手を負った前期、宮崎銀行・大分銀行・南日本銀行・十八銀行・宮崎太陽銀行・筑邦銀行等が赤字に陥った。今中間期は前期不動産ミニバブル崩壊の処理も殆ど終えたため、銀行は利益を回復させて来ている。
しかし、業務利益は、粗利である経常収益が、不況による企業の資金ニーズの減退、また必要とする企業には貸し渋りをしているため、減じているのが実情である。金融機関は貸付等資金運用先も限られ、収益基盤を持っている銀行が当然地域を制し、旧第一地銀のように地方公共団体を食い物にしている銀行も多い。金融機関は地方財政の悪化を喰い止めるどころか、悪化の片棒を担いでいることになる。
 

 
銀行名/百万円
09年9月中間期純利益
09年3月期純利益
1
ふくおかFG
24,159
21,934
 
   福岡銀行
25,833
26,911
 
  親和銀行
3,277
-1,499
 
  熊本ファミリー
857
624
2
西日本シティ銀行
9,083
14,616
3
鹿児島銀行
8,220
6,720
4
宮崎銀行
6,668
-21,810
5
沖縄銀行
4,315
2,797
6
肥後銀行
4,232
4,644
7
大分銀行
3,257
-22,920
8
十八銀行
3,120
-14,342
9
琉球銀行
2,893
3,295
10
佐賀銀行
2,162
63
11
筑邦銀行
243
-2,753
12
南日本銀行
352
-18,815
13
福岡中央銀行
61
171
14
宮崎太陽銀行
-877
-4,140
15
豊和銀行
-1,186
100

[ 2009年11月30日 ]
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