アイコン 福岡流通大戦争⑤/福岡商店街の歴史/特別編「井筒屋」

博多井筒屋は、1963年現在地に移転した博多駅に、66年ターミナル百貨店としてオープンした。福岡の商業施設が天神に集中するなか、1975年3月には新幹線も開通、近隣に大型商業施設がないことから孤軍奮闘してきた。しかし、1983年3月博多駅に地下鉄が開通したこともあり、買い物客や旅行者が天神へ直行、鳴かず飛ばずの営業が続いていた。

2005年10月九州新幹線計画が決定、2011年開業に向け博多駅ビルも改築されることになった。当然井筒屋は優先入居権を行使すべく、JR九州側と交渉に当たったが、JR九州から提案される床面積4万㎡に難色を示し決裂、裁判に至ったが、保証金45億円を貰い09年6月退去閉店。その後も交渉に当たっていたが、JR側はターミナル百貨店として実績を有する関西№1の阪急百貨店に決定した。博多井筒屋=井筒屋は福岡で拠点となる店舗をなくした。
その後、天神南の大型駐車場地に博多井筒屋を造る計画の噂も流れたが、2007年11月、集客不足で破綻状態にある博多リバレインの地階2フローアに入居して大型サロンをオープンさせた。
ところが、人の集客で破綻状態にあるリバレインであり、09年6月には閉店した。膨大な改装費用をかけオープンしたのであるが、折角JR九州から貰った保証金を湯水のように使い、2年も営業せず閉鎖したのであった。
井筒屋は、2010年1月6日、不況による営業不振を理由に資金繰りが悪化、借入金返済の一時凍結など金融機関に支援要請して、長年代表取締役を務めてきた中村氏が引責辞任した。正にリバレイン出店のアホさ加減が井筒屋を駄目にした原因であった。
 

[ 2010年1月29日 ]
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