アイコン 福岡大流通戦争⑲/地場スーパーの個別経営状況④/丸和②/ユアーズ

 

丸和の親会社であるユアーズ、ここ3期の売上高は、不況の影響を受け低迷しているなか、販管費が確実に上昇している点はマイナス要因として注目される。

また、投資有価証券を49億円も有しているが、(内容は定かでないが)取引先との関係から購入するにしても規模の割には異常に多い、株屋さんではない。急激な株価変動で、営業外で、本業でせっかく稼いだ利益を失する可能性もあり、半分以下にすべきであろう。
同社グループは、ユアーズ40店舗(広島県39店・岡山1店、売上高400億円)、丸和49店舗の計89店舗を有する。両社合わせて利益を見た場合、まだまだ丸和は厳しいといわざるを得ず、両社での相乗効果をもっと出すなど工夫が必要ではないかと思われる。丸和を傘下入れした時には、ユアーズ経営手法の改善効果があったが、それは丸和が遅れていた分を改善させた部分が大きく、丸和の現実や市場環境はそれ以上の改善が求められている。
 
<ユアーズ 過去3期の業績推移>
単独/百万円
07/9月期
08/9月期
09/9月期
売上高
41,090
41,701
40,003
原価
31,084
31,490
29,970
 粗利益率
24.35%
24.49%
25.08%
販管費
9,095
9,532
9,724
  販管費率
22.13%
22.86%
24.31%
営業利益
910
678
308
経常利益
1,050
810
466
当期利益
309
169
35
 
<ユアーズ 要約貸借対照表>
科目/百万円
09/9月期
科目
09/9月期
流動負債
 3,964
流動負債
10,212
固定資産
 18,254
固定負債
9,100
  有形固定資産
 9,600
 
 
  投資有価証券
 4,900
純資産
2,966
合 計
22,278
合 計
22,278
※有利子負債⇒135億30百万円
 
※自己資本比率⇒29.04%
 
[ 2010年3月 3日 ]
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