アイコン 糸島市長選 市民党の「松本氏」完全勝利、佐藤候補 民主・社民の力を借りても及ばず

糸島市長選14日投開票された合併に伴う糸島市長選挙で、初代市長に決まった旧前原市長の松本嶺男氏(65)は、新市づくりに向けた決意「人も元気・町も元気・新鮮都市『糸島』」作りを事務所いっぱいに詰め掛けた支持者に向かい力強く宣言した。


 松本氏は、県企画振興部長などを歴任、2005年10月から年末まで旧前原市長を務め、豊かな行政経験を持つ、また前原市長時代に掲げたマニュフェストを忠実に実行してきた前原市長での実績を持つ一面、真面目過ぎる性格でも知られている。
昨年9月の旧前原市長選では自民、公明の推薦を受け当選したが、4ヶ月後の今回の合併による新市「糸島市」の選挙では国政を持ちこまない市民選挙を戦うとして推薦を辞退、選挙のプロのいないボランティアの素人集団だけで選挙戦を戦った。
相手候補の佐藤氏は、前回前原市長選でも民主と社民の推薦を受けて戦った。しかしその1ヶ月前に民主の風が吹き荒れ政権交代となったが、前原市長選では民主の風は吹かず落選。今回、松本氏に再挑戦していた。佐藤氏は「新糸島市に新しい市長を」と地方自治の「変革」を主張したが、民主も社民も推薦したにもかかわらず、具体的な政策を打ち出せず落選した。


 松本氏は、選挙戦では、旧1市2町の首長の1人として練り上げた新市基本計画の推進をアピール。その重点プロジェクトの一つが校区単位の町づくり。「住民自らが地域の課題を解決する『住民主役』の町づくりを応援していく」と、市民税の1%を町づくりに充てる公約の実現をうったえての当選である。

 糸島市は、本年1月1日、福岡市の西に位置し、旧糸島郡の前原市と志摩町・二丈町の1市2町が合併して誕生した人口99,041人(2010年1月1日現在)の新しい市である(卑弥呼の時代には伊都國として魏志の倭人伝に登場する地)。

九州大学の旧本学部分が、伊都キャンパスへ10年にわたり全面移転中であり、旧糸島郡一帯は、学研都市づくりが進んでいる。九大は水素電池開発が先行しており(1回爆発も起こしている)、ダイハツの研究施設なども誘致される予定となっている。福岡市のベッドタウン、農業(ハウス栽培、特にイチゴが有名)、糸島牛・豚、養鶏なども盛んであるが、海は東シナ海に向け絶景ポイントがいっぱいある。

糸島市長選開票結果
当 29,141 松本 嶺男 無新
  21,908 佐藤 俊郎 無新

糸島には糸島の風が吹いており、佐藤氏が民主の風を期待したものの、前回選挙同様、民主の藤田衆議の支援でも勝てなかった。依頼心が付いてしまったのであろう。

民主公認や推薦を受けた候補者は、組織選挙したらダメである。今の世は浮動票を如何に取り込むかであり、組織選挙は裏方に任せ、候補者は必死に浮動票を積み上げる選挙戦を戦い抜かなければ勝利の女神は微笑んでくれない。当然、候補者の資質や人格が一番問題であるというのはいうまでもない。

新糸島市長選に勝利した松本氏

 

[ 2010年2月15日 ]
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