アイコン 「パチンコプレス」のメディアプレス/クーデター倒産?

パチンコ情報誌「パチンコプレス」のメディプレス(熊本市八王子町30‐1)が負債総額5億5000万円で事業停止して破綻したのは4月5日、それを遡る昨年10月には20名に上る大量退職者が出ていた。この大量退職者は何か匂う。 

事情通によると、鹿・・の責任者が会社を辞め、別会社を作っていたという。その独立した会社が同社の営業先へ営業していたため、営業不振に陥っている同社に、よりダメージを与えていたという。そのため同社は破綻したとしている。当独立会社はファイブ・・という会社らしいが、当該人物によってメディアプレスは再建の道が閉ざされたようである。

同社は、1990年から地域情報出版誌「月刊ガラシャ」の発刊。その後九州各県、中国・四国地方へ進出して結婚情報誌「ウエディングメモリー」、パチンコ情報誌「パチンコプレス」を発刊。特にこの「パチンコプレス」により業績を急拡大、07年3月期には売上高を13億8000円台まで伸ばしていた。
しかし、パチンコ業界に対する過剰広告規制によって、売上高の7~8割を占めるほどになっていたパチンコの主要顧客筋から受注が激減。そのため不採算となっていた「ガラシャ」⇒05年から「九州アイズ」や「くまもと家族時間」を廃刊。08年3月期には大幅に業績がダウンした。こうしたなか、杜撰な経理体制も明らかとなって関係筋の信用失墜、大分県のスポンサーが支援に乗り出し、08年10月には本社不動産を一部売却するなどしたが、09年10月には20名という大量退職者が出るなど人材流出が続き、業務継続が難しくなり、スポンサーからの支援も中止され資金繰りに行き詰った。

会社を退職して独立した人が、元いた会社と同じような営業をするのは、それほど問題ないが、大量に引き連れて独立したようであり、また同社が再建途上にあったことからすれば、裏切られたと思うのも仕方あるまい。
それより同社は杜撰な経理なども指摘されており、経営がいい頃加減であったようである。経営者の経営体質が問題であったと思われるが、自らに気付いた時には手遅れであったようだ。
 

[ 2010年4月24日 ]
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