アイコン 富士通 元社長野副州旦氏と秋草相談役の戦い 第1ラウンド秋草氏完勝

同社は、元社長の野副州旦氏が本年5月12日に横浜地方裁判所に申し立てた「当社代表取締役及び取締役としての地位保全を求める仮処分事件」に関して、14日、横浜地方裁判所川崎支部は、野副氏の請求を却下する旨の決定を下した。
裁判所は、辞任の意思表示が錯誤により無効であるか、もしくは詐欺により取り消されたとする野副氏の主張をいずれも退け、「債権者(野副氏)は、富士通の社長として風評の芳しくないファンド関係者と個人的にでも親しく付き合ったことが不用意であり、富士通を傷つけたことにもつながり、会社のためにやむを得ないと判断し、辞任勧告を受け入れたものと認めるのが相当」と認定、野副氏の申立を全面的に却下した。

ここまで理由をつけて明白に却下されたら、野副氏も消沈だろう。当然会社側には、直接辞任勧告したとされる現役の東大教授で元東京高裁判事や東京法務局長を経て横浜地方検察庁検事正の方たちが監査役として就任しており、先輩の判断を翻すような判決は、裁判官も出世に響き行わないのは当然である。文面指導まで受けた可能性もある。裁判官も人の子、時に流れ、世に流れる。
この事件もいろいろ週刊誌を賑わせたが、野副州旦氏はよほど超大物弁護士でも付けない限り勝目はなさそうである。
それにしても「芳しくないファンド」と裁判所より認定されたサンドリンガムの房広治氏らは、今後「芳しくないファンド」のレッテルで仕事できるのだろうか?
房広治氏が、裁判官を名誉毀損で訴えたら面白いのであるが、黙りこくったままである。

[ 2010年6月15日 ]
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