アイコン 【シノケン研究⑤番外編】シノケンの親会社NISグループ/元ライブドア系かざかFの藤澤社長に乗換え

日本振興銀行が、5月27日金融庁から一部営業停止の行政処分を受けたことから、日本新興銀行の内部もガタガタになっている。そうしたことから日本振興銀行が資金逼迫状態に陥っているのか、傘下のNISグループは、ネオラインホールディングス㈱(社長は、ライブドアで関係した藤澤信義氏=オーナー)に対して40億円の第3者割当増資を行い、48.90%を有する筆頭株主になると発表した。
資金使途は、NISグループ傘下の・・・機構(4社)やマルマン・関西フィナンシャル・ポートの計6社の借入返済に充てる。これらの企業の返済分は、7%以上の金利で借り入れている分で、マルマンに至っては10%で借り入れていた分を返済する。
 うがった見方をすれば、日本振興銀行は、NISグループから貸付資金を引き揚げるため、同行への返済資金用にネオラインが40億円NISグループに出資すれば、NISグループを実質譲渡するよというものでは・・。

<マルマンの決算書は粉飾決算では?・・・>
どう見ても、7%とか10%で尋常な借り方ではないが、日本振興銀行からの直接・間接の借入れと思われる。今時10%も金利を払って儲けられる会社がどこにあろうか。10%で10億円も借り入れていたのはマルマン、列記とした上場企業である。
マルマンの昨年9月期の決算は、借入残が23億7000万円(内日本振興銀行から21億67百万円)、これに対して支払利息は8,421万円、単純に見れば、決算は粉飾していることになる。何故なら内10億円が10%の金利ならばそれだけで1億円となる。
(1月の中間決算での借入残は39億45百万円、支払利息が8,114万円(半年分)、10億円を除外したら、29億45百万円の借入金利は2.1%、借入れ可能な金利ではあるが、同社の実態からこれほど安い金利で29億45百万円も貸し付ける先々があるのだろうか・・・。)
NISグループは、マルマンにおける10%金利の10億円借入れが、今期上半期に借入金を倍増させているが、何の目的で借入れ、いつ発生したのか表明する必要があろう。

ネオラインホールディングスの藤澤信義社長は、東大医学部卒という変った経歴の持主、卒後リテール金融や投資事業畑一筋であり、日本振興銀行の木村剛より手ごわいかもしれない。

以下、発表分
同社は、26日開催の臨時取締役会において、ネオラインホールディングス㈱との資本・業務提携に関する基本合意書の締結及び同社を割当先とした第三者割当による株式の発行について決議した。ネオラインホールディングスに対して第三者割当増資による普通株式235,294,200株(40億円分)の発行を行い、ネオラインホールディングスはこれを引き受けて当社株式の48.90%を保有する予定としている。
結果、NISグループは、日本振興銀行のグループから大きくネオラインHに舵をきった。それほど、日本振興銀行は、行政処分を受け、融資先や投資会社から、資金の引き揚げがあっているものと思われる。SFCGが外資の引き揚げに耐えられなかったように、同行も乗り越えることが、できなければ破綻もあろう。

シノケンは、日本振興銀行から借入、NISグループからの役員も受け入れている。
 

[ 2010年6月28日 ]
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