アイコン 進化する建築シリーズ⑦ 西松建設 コンクリ劣化調査

西松建設と計測リサーチコンサルタントは、佐賀大学伊藤幸広准教授が開発した棒形スキャナを、築約40年経過して経年劣化が見られる実構造物に適用し、コンクリート内部の状況を調査できることを確認。棒形スキャナは小径の調査孔を穿孔し、孔内にセンサを挿入してコンクリート内部をスキャニングすることにより、鉄筋を切断することなく簡易にコンクリート内部の展開画像を作成でき、微細なひび割れ等を調査する技術を開発。

これまでの経年劣化調査は、表面のひび割れ調査によるものとコンクリ内部の詳細なコア抜きによる調査を行っていた。しかしコア抜き調査は、鉄筋を切断する場合も多く、また全体への負担も問題であった。今回の棒形スキャナでは、コンクリに小口径の孔を開け内部をスキャニングすることにより、劣化状態を調査するものである。
24.5mm(孔)×330mm(深さ) 最小測定ひび割れ幅:0.042mm
40年以上経った建物を壊す一辺倒から、劣化状態を調査して、劣化状態に問題がなければ再生させる方法が求められており、その調査技術も進化している。
 

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[ 2010年6月 3日 ]
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