シノケン研究① 会社の経過と状況 竹中平蔵が愛した木村の実態
同社は、2005年11月耐震偽装の姉歯事件で痛い目にあい、やっと乗り越えたと思ったのも束の間、アメリカ発のサブプライムローン問題の大津波が、日本経済に大挙して押し寄せた。びっくらした金融機関が、挙って不動産業界から金を引き揚げ、また企業や個人の不動産投資貸付も規制強化に乗り出し、業界を火炙りの刑に処した。
その結果、同社も建築途上のファンド向けの一棟売り用マンションが、購入予定先が次々にキャンセル、2009年3月期は評価損もあり、41億円の赤字を露呈して再度経営危機に陥った。
それでも綱渡りしながら、経営危機を乗り越えようとしていたが、姉歯事件では即時支援表明した銀行も今回はそっぽを向いた。そこに登場したのが、先般金融庁から営業停止命令を受けた日本振興銀行であった。
連結決算 | 2008年3月期 | 2009年3月期 | 2009年12月期 |
/百万円 | 12ヶ月 | 12ヶ月 | 9ヶ月 |
売上高 | 29,779 | 15,102 | 11,982 |
営業利益 | 1,131 | -1,826 | -324 |
経常利益 | 910 | -2,191 | -848 |
当期利益 | 446 | -4,145 | -953 |
総資産 | 26,791 | 18,608 | 14,102 |
自己資本 | 5,240 | 1,032 | 696 |
資本金 | 1,922 | 1,922 | 2,222 |
有利子負債 | 16,347 | 12,609 | 11,860 |
自己資本率 | 19.6% | 5.5% | 4.9% |
[ 2010年6月22日 ]
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