アイコン 福岡県の6月の住宅着工件数の状況

福岡県の着工件数の状況は、前年同月比5.9%増の2,584戸であった。
セグメント別には、
分譲マンションは、同25.1%増になったものの244戸しか建っておらず、実需ベースにも程遠いものとなっている。2008年までに建ったマンションは、殆ど販売済みとなっており、2008年7月以降に着工に入った分譲マンションが現在販売されており、それまで大量に売られた反動と不景気による販売不振を反映したものとなっている。                  
戸建は、注文住宅・分譲住宅とも堅調に推移している。注文住宅は6ヶ月ぶりにマイナスの2.0%となったが、1~6月までの累計では9.7%増で推移している。

注文住宅
2009
2010
1
651
774
2
618
658
3
686
730
4
657
731
5
715
853
6
807
791
小計
4,134
4,537
 
 
9.7%

また、分譲住宅の着工件数が多くなっている。大型団地が開発されていることもあろうが、一建設はじめパワービルダーが分譲マンションより安い価格で、ミニ分譲開発しているところに勢いがある。

福岡県
戸建+分譲戸建の着工件数
 
2008
2009
2010
1
986
744
922
2
865
734
815
3
982
830
893
4
990
790
877
5
1,079
832
1,040
6
992
947
996
小計
5,894
4,877
5,543
 
-17.25
13.66
7
1,085
1,008
 
8
1,163
931
 
9
1,084
896
 
10
1,064
1,009
 
11
867
988
 
12
981
1,014
 
12,138
10,723
 
 
 
-11.66%
 

 賃貸マンションは、上半期ベースで2008年の半分近い着工戸数で昨年に続き今年も推移しているが、賃貸マンションは家賃が地域により値崩れ起こしているところもあり、今後が心配される。6月は同17.4%増の1,342戸が着工されている。少子化も進行しており、新規物件が建つほどに近隣の古い分の空室率が高くなる可能性が高く、家賃保証会社の契約内容も10年先20年先を見据える必要がある。和製ハゲタカの転がし物件は論外である。
これまでの推移は、トップページの右コーナー「住宅着工件数」を参照のこと。
[ 2010年8月 2日 ]
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