アイコン 鳥越製粉/株主から買取請求受ける

同社は、平成23 年1月1日を効力発生日として、同社の完全子会社である寺彦製粉㈱を吸収合併したが、これにイチャモン付けたハゲタカファンドが株の買取を要求している。

1. 買取請求株主数 2名
2. 買取請求日 平成22 年12 月27 日及び平成22 年12 月29 日
3. 買取請求株式数 2,729,100 株(平成22 年12 月末当社発行済株式総数の10.48%)
完全子会社を吸収合併するのに、イチャモン付けるとはハゲタカらしいが、鳥越製粉もハゲタカにオモチャにされるほど、資本政策が皆無であり、資本政策のデタラメ振りを露見させている。これではいつアメリカやチャイナハゲタカに食われてしまってもおかしくない。安定株主作りをしてこなかったオーナーの鳥越一族の問題であろう。
鳥越俊太郎氏もお家の大事であり、こうしたハゲタカを何らかの形で糾弾すべきではないのだろうか。
売国奴小泉・竹中のグローバル戦略の一貫で急遽作られた会社法も欠陥だらけ。
今回の株買取も同法第797 条第1項により請求されている。

鳥越製粉の株主状況         2010年6月30日現在
 
氏名又は名称
所有株式数/千株
割合
1
モルガン・スタンレーアンドカンパニーインク
1,721
6.6
2
㈲鳥越商店
1,420
5.5
3
バンクオブニューヨークノントリーティージャスデックアカウント
1,335
5.1
4
三菱商事
1,300
5
5
三井物産
1,300
5
6
三菱東京UFJ銀行
1,295
5
7
福岡銀行
1,292
5
8
広島銀行
730
2.8
9
損害保険ジャパン
717
2.8
10
佐賀銀行
630
2.4
 
11,741
45.1

【大株主の状況】2010年9月8日現在
第3四半期会計期間において、オー・シー・エム・オポチュニティーズ・ファンド・ファイブ・エルピー及びその共同保有者から、平成22年9月8日付で提出された大量保有報告書の変更報告書により以下のとおり保有している旨の報告を受けている。
この分が上記以外のまったく新して株主なのか、上記の横文字株主が移行したものか定かでない。

氏名又は名称
住所又は本店所在地
保有株券等の数(株)
株券等保有割合(%)
オー・シー・エム・オポチュニティーズ・ファンド・ファイブ・エルピー
USA
1,495,900
5.75
オークツリー・ジャパン・オポチュニティーズ・ファンド・エルピー
Cayman Islands
1,720,300
6.61

 鳥越製粉

2004年から2006年にかけて同社株は急騰しているが、仕手が入っていた証である。その結果横文字のハゲタカが株主に登場している。その後コロコロ所有が変わったろうが、今時同社の10%に及ぶ株を市場に放出して売却したら、株価が下がるのは目に見えており、ハゲタカは今回の機会を絶好の機会と判断したのであろう。
この株を会社が買い取るには19億円以上もかかり、一時的に会社で購入したとしても、その後第3者に売却を予定するしかない。誰か購入する第3者は登場するのであろうか。
同社の最近の業績の好調さは、同社が白い鯛焼きブームを作った製粉会社でもあり、ブームに乗って利益が伸長したものの、ブームは既に過ぎ去ろうとしている。

決算期
2007年12月期
2008年12月期
2009年12月期
2010年12月期予想
売上高
19,702
24,225
23,966
23,100
営業利益
1,791
3,081
2,419
2,420
経常利益
1,859
3,120
2,484
2,490
当期利益
1,088
1,680
1,426
1,470
総資産
25,838
27,265
28,750
 
自己資本
19,892
20,559
21,722
 
資本金
2,805
2,805
2,805
 
有利子負債
2,976
2,885
3,318
 
自己資本率
77.00%
75.40%
75.60%
 

2009年12月期のEPS:54.97円、BPS:835.55円。現在の700円くらいの株価だったら、妥当性も兼ね備えているといえるが・・・・。

[ 2011年1月 6日 ]
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