東京製鉄/3月決算 売上増で赤字拡大
電炉の同社は、前期に大きく落ち込んだ鉄鋼製品販売数量が30%程度しか回復せず、田原工場を除く既設4工場で、金融危機前の水準に比較して未だ65%にも届かないという低水準での操業を余儀なくされた。一方、当期において本格稼働した田原工場では、その操業が一向に安定せず、極めて低い稼働率を余儀なくされて固定費負担が重くのしかかったため、同社の経営状況は一段と厳しいものとなり、さらに東日本大震災の被災もあって、大幅な損失額を計上することとなったとしている。
鉄鋼製品生産1トン当たりの当社のCO2発生量は、鉄鉱石・石炭を主原料とする場合と比較して概ね四分の一であり、貴重な国内資源である鉄スクラップを、付加価値の高い様々な鉄鋼製品にリサイクルしていくことは、震災復興への貢献とあわせて、地球温暖化防止のためにも、ますます重要な使命となってまいる。弛まぬコストダウンと品質向上への取り組みを通して、多様化する需要家のニーズに応えながら、鉄スクラップの高度利用を一段と推進することで、地球環境保護にも一層貢献できるよう、ますます尽力するとしている。
景気回復が進む中、円高により需要家側の設備投資が急冷、そこに宇都宮工場の震災被害と厳しい面ばかり続くが、これまでに同社はポロ儲かりしており、自己資本率75%と優良企業であることに変わりはない。
震災現場から鉄スクラップが大量に供給されることになろう。福島第一原発の鉄骨もそのうち解体され、同社に持ち込まれよう。ちょっと汚染しているが。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 105,670 | -3,412 | -2,910 | -6,785 |
11年3月期 | 148,956 | -9,165 | -9,095 | -10,425 |
前期比 | 141.0% | |||
12年3月期通期予想 | 210,000 | 3,000 | 3,000 | 2,000 |
通期予想/前期比 | 141.0% | |||
11年3月期第3四半期 | 総資産 | 純資産 | 自己資本 | 自己資本率 |
313,202 | 235,781 | 235,781 | 75.3% |
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