日本電産/3月期 円高直撃 家電・産業用好調
モーター業界の経営革命児の同社は、「精密小型モータ」製品グループの売上高は、3214億90百万円となり、前期比約87億円(約3%)の減収。その内、HDD用モータは販売数量で約5%の増加だが、販売金額では約4%の減少となった。これは前期比約8%の円高等為替の影響を受けたことが最大の要因。当期のHDD用モータのサイズ別販売数量は、3.5インチが前期比約2%減少しているのに対し、2.5インチは約14%増加。販売金額では、為替の影響やドルベースでの平均販売価格の低下により、3.5インチは約7%減少し、2.5インチは約1%増加した。
その他DCモータは前期比で約4%の減収。その内、日本電産分のみは為替の影響と平均販売価格の低下により販売金額で約11%の減少となったものの販売数量は約4%増加した。これは為替の影響やドルベースでの平均販売価格の減少によるもの。ファンモータは前期比で約4%の増収。その内、日本電産分のみは販売数量が約11%増加したことにより、為替の影響を相殺して販売金額が約2%増加した。
「一般モータ」製品グループの売上高は、1372億51百万円となり前期比約639億円(約87%)の大幅増収となった。当会計期間末に買収が完了した日本電産モータの売上高約355億円及び前期第4四半期に買収が完了した日本電産ソーレモータの売上高約124億円による増収に加えて、既存の家電・産業用モータで前期比約80億円(約23%)、車載用モータで前期比約80億円(約23%)の増収。車載用モータでは、電動パワーステアリング用モータ及び日本電産モーターズアンドアクチュエーターズの製品共に増収となった。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 税引前利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 586,029 | 78,513 | 75,183 | 51,961 |
11年3月期 | 688,530 | 90,527 | 79,525 | 52,333 |
前期比 | 117.5% | 115.3% | 105.8% | 100.7% |
12年3月期通期予想 | 720,000 | 85,000 | 81,000 | 52,500 |
通期予想/前期比 | 104.6% | 93.9% | 101.9% | 100.3% |
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