ニフティ/3月決算 震災の影響は軽微
同社は、事業環境について、ブロードバンド接続の主力サービスであるFTTH(光ファイバー)の利用者数は、引き続き増加したものの、伸率は鈍化傾向にある。総務省発表によれば、FTTHの契約数は、2010年12月末現在で1,977万契約(2010年3月末比197万人増)となった。インターネット広告市場では、景気回復を背景に検索連動型広告やモバイル広告が堅調に推移していると説明している。
こうしたなか同社グループは、FTTHを中心としたブロードバンド会員の効率的な獲得を推進するとともに、モバイル接続サービスの会員獲得や有償サポートなどの付加価値サービスの利用拡大に積極的に取り組んだ。また、広告事業の拡大に注力したほか、他社とのアライアンスによる新サービスの提供やサービス利用者の拡大を積極的に推進した。
さらに2010年1月よりサービスを開始した「ニフティクラウド」については、積極的な拡販戦略と品質向上施策が奏功して順調に利用社数が増加し、収益増に貢献した。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響は、被災が確認できた接続サービス利用者およびWebサービスにおける月額有償サービス利用者に対して、3月分の利用料を減免すること、および純広告において掲載自粛、延期などによる売上減があったが、業績に与える影響は軽微にとどまったとしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期 | 101,935 | 2,811 | 2,606 | 1,435 |
11年3月期 | 103,507 | 3,732 | 3,438 | 1,743 |
前期比 | 101.5% | 132.8% | 131.9% | 121.5% |
12年3月期通期予想 | 95,000 | 4,500 | 4,200 | 2,150 |
通期予想/前期比 | 91.8% | 120.6% | 122.2% | 123.4% |
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