アイコン メモリーボードの(株)ハギワラシスコムの破綻について

ハギワラSDカード破綻会社名:(株)ハギワラシスコム
本 社:愛知県名古屋市中区錦2-4-3
 支店・営業所・研究所:東京、福岡、大阪、浜松、米国、台湾、韓国
代 表:河瀬昭治
設 立:昭和46年11月
資本金:3000万円
従業員:152名
業 種:メモリーカード、フラッシュメモリー、メモリーボード等のファブレスメーカー
年 商:246億円(2010/5期)
取引銀行:三菱東京UFJ銀行(大津町)、りそな銀行(名古屋)、みずほ銀行(名古屋中央)、中京銀行(名古屋中央)、三井住友銀行、十六銀行・百五銀行・大垣共立銀行・住友信託銀行(各名古屋)、名古屋銀行(本)
既存の販売先:東芝、オーエスエレクトロニクス、丸紅インフォテック、ダイワボウ情報システム、ユニダックス、樫村、パニソニック、菱洋エレクトロ、上新電機、ヤマダ電機など
既存の仕入先:東芝、ルネサス販売、トーメンデバイス、NNP、日本圧着端子製造、富士通デバイス、コマツトライリンク、タイテック、ルネサス東日本セミコンダクタなど
経営破綻日:平成23年3月31日
破綻事由:民事再生法の適用申請
申請裁判所:名護屋地裁
申請代理人:佐藤昌巳弁護士(佐藤綜合法律事務所、名古屋市中区丸の内3-14-32、電話052-218-3721)
監督員:川上敦子弁護士(川上・原法律事務所、名古屋市中区丸の内2-12-26、
電話052-201-7728)
負債額:約100億円

同社は、昭和2年創業、46年11月法人化。創業当初は精錬所として、鉛・亜鉛・鉛合金などの非鉄精錬を手がけていた。平成時代になりバブル崩壊後、業態転換して、現在の自社企画開発、製造は外注してメモリーカードやフラッシュメモリーなどの販売を手掛け成長してきた。扱い品目はメモリーカード、フラッシュメモリー、メモリーボード等であり、大手電子部品メーカーや家電量販店に多くの顧客を有していた。
しかし、材料の高騰などから調達価格が高くなる一方、販売価格は競争からタタかれ、採算を悪化させた。またリーマンショックの影響もあり、受注高は減少の一途を辿り、これまでリストラなどで対応してきたが、収益の改善ははかれなかった。こうした売上高の減少下、回収期間が長い大手メーカーへの販売比率が高まり、資金の回転ができなくなり、3月末の決済資金に事欠き、今回の事態に至った。

ここまでの売上高があり、調査機関への決算数値報告どおりであったら、金融機関がバックアップしたと思われるが、金融機関にしか分からない支援できないものがあったのだろう。取引金融機関も多すぎ、これではメインバンクも役立たずである。また、資本金も3,000万円と売上高や総資本に対して、弱小自己資本のままであり、財務基盤の脆弱さが歪めず、経営者の経営姿勢のあり方にも問題があったと思われる。
同社は非上場会社であり、不動産等の含み損は、評価損として計上しないことから、金融機関が融資をストップもしており、かなりの含み損が生じていたと思われる。
 

業績推移
単独/百万円
  売上高   
当期利益
2005年5月期
32,300
 
2008年5月期   
26,701
265
2009年5月期  
25,799
100
2010年5月期   
24,669
125

[ 2011年4月 1日 ]
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