アイコン 中経高速印刷(株)の破綻について

中経高速印刷(株)
所在地:名古屋市西区木前町140
代 表:田口健一
設 立:1974年7月
資本金:7,200万円
株 主:田口修史、中部経済新聞社、名古屋中小企業投資育成
業 種:オフセット印刷
年 商:(2010/12)約24億円
既存の仕入先:新生紙パルプ、旭洋紙パルプ、大日精化工業、大日本インキ、DIC等
既存の販売先:大日本印刷、DNP東海、新日本印刷、興和紡績、新日本印刷、長苗印刷等
取引銀行:岐阜信金(平田)、名古屋(小田井)、三菱東京UFJ(名古屋)、岡崎信金(柳橋)
従業員:51名
破綻事由:4月21日事業停止、自己破産予定
代理人弁護士:水野聡弁護士(名古屋市中区丸の内3-5-35、電話052-961-1521)
負債額:約18億円。


 
 

同社は、昭和49年7月、中部経済新聞社とベンチャーキャピタルの名古屋中小企業投資育成も出資して設立されたオフセット印刷業者。折込チラシや通販カタログ、書籍、パンフなどの印刷。大日本印刷を主力受注先に業績も安定させ、30億円以上の売上高をあげていた。しかし、リーマンショック以来、不況による広告費用の節減等により、競争も激化して、単価安や受注不振に陥っていた。そうしたことで資金繰りに行き詰った。
 中部経済新聞社の株主は、名古屋経済界の各社であるが、特にトヨタが大株主であり、トヨタが景気よければ、こうした事態はなかったと思われる。しかし、リーマンショックで大幅に落ち込み、やっと回復しようとしたところでアメリカからパッシングを受け、今度は震災で車両の電子頭脳部品が調達できず、生産が一時全面ストップ、本格的に回復軌道に乗るのは11月としているほどである。今のトヨタに同社を助けるような精神的な余裕はない。
 

[ 2011年4月25日 ]
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