アイコン 政府の小麦価格値上げを受け、日清製粉値上げ

日清製粉は22日、業務用小麦粉の価格を6月20日出荷分から引き上げると発表した。パンなどの原料になる強力粉が25キロ当たり330円値上がりし、現在の取引価格に比べて10%程度上昇する。日本製粉、昭和産業の同業大手も追随する予定。
食品メーカーは、原材料コストが増し、パンや麺の値上げにつながる可能性がある。
政府から製粉会社などへの輸入小麦の売り渡し価格が、今月から引き上げられたことを受けて、パンなどの原料になる業務用の小麦粉を値上げする。

政府は、国内消費の90%を占める輸入小麦について、製粉会社への売渡価格を毎年2回改定、新興国の経済成長などを背景に国際的な小麦の価格が上昇していることから、今月からは平均18%引き上げた。
これを受けて日清製粉は、売渡価格が引き上げられた部分は、価格に転嫁せざるをえないとして値上げする。
具体的には、主にパンなどに使われる業務用の強力粉で、25キログラム当たり平均で330円値上げ、3年前に560円値上げして以来、過去2番目の上げ幅となる。
会社側では、うどんや菓子などに使われる中力粉や薄力粉、それに国内産の小麦粉も値上げする。
この6月以降、スーパーなどで販売される家庭用の小麦粉についても値上がりすることになる。
新興国の需要増加は今後とも続き、世界の穀物価格は上昇するしかない。それに乗じてハゲタカが相場をいじくり、高騰に歯止めがかからない状態になっている。

小麦価格 

[ 2011年4月25日 ]
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