アイコン 積水ハウス/1月期第3四半期 材料高下大幅利益増 下請けさんも儲かる???

同社は、住宅市場では、全国的に地価の下落率が縮小し、首都圏ではマンション投資が回復してきました。また、7月で終了した家庭用燃料電池エネファーム設置に対する補助金が再開され、9月で終了したフラット35Sの優遇金利の延長や住宅エコポイントの再開が審議される等、環境に配慮した住宅の普及を目的とした政府施策も追加で打ち出された。しかしながら継続される円高等により景気先行きが不透明なことから、住宅投資に対する積極性にやや抑制がかかり、直近の新設住宅着工戸数は前年比で減少している。

一方で、住宅の安全・安心・快適に対する意識や、災害発生時等におけるエネルギーの重要性が震災後高まっている。当社はこの様な状況の中、建物の変形を1/2に抑えることができる当社独自の制震システム「シーカス」の搭載住宅や、太陽光発電システムまたは家庭用燃料電池エネファームを搭載した住宅「グリーンファースト」の販売を積極的に推進し、耐震性が高く環境に配慮した住宅の普及に努めた。更に、世界初となる3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)連動による電力供給システムを備えた住宅「グリーンファースト ハイブリッド」を開発し、販売を開始した。
都市再開発事業では、京都市中京区に新築する建物に、世界有数のホテルチェーンであるマリオットホテルグループの最高級ブランドである「ザ・リッツ・カールトン」を2014年春に開業することをザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーと合意し契約締結した。
国際事業では、中国瀋陽市が進める国家プロジェクト「現代建築産業パーク」の中核企業として、中国国内向けに省エネで高性能な工業化住宅の需要に対応するため、鉄骨住宅の生産工場の建設に着手した。オーストラリアでは、フレイザーズ・センターポイント・リミテッドとシドニー中心部の複合開発「セントラルパーク」の共同開発事業を開始した。

<事業部門別>今期から部門別内容と区別を変更している

1戸建住宅事業では、戸建住宅に対する安全性の再認識や復興需要、加えて政府施策もあり受注は堅調に推移した。
当事業の当第3四半期までの売上高は3,440億80百万円、営業利益は352億64百万円となった。
 
2賃貸住宅事業では、需要が高まる都市部でのエリア戦略を重点的に行った結果、受注は堅調に推移した。当事業の当第3四半期までの売上高は2,082億06百万円、営業利益は196億71百万円となった。
 
3分譲住宅事業では、全国的には低調に推移することとなり、在庫調整を引き続き行い資産圧縮に努めた。当事業の当第3四半期までの売上高は917億円、営業利益は14億89百万円となった。
 
4マンション事業では、大阪市北区で共同開発中の「うめきた先行開発区域プロジェクト」で建設中のマンション「グランフロント大阪オーナーズタワー」の第一期分譲を開始し好調に進捗した。「グランドメゾン三軒茶屋プレイス」(世田谷区)や「グランドターミナルタワー本八幡」(千葉県市川市)等、都市部を中心に新規に販売した物件についても販売が堅調に推移した。
しかし、販売状況については、既存物件の販売を進め、在庫圧縮を引き続き行った事から低調に推移することとなった。
当事業の当第3四半期までの売上高は235億11百万円、営業損失は▲63億85百万円となった。
 
5都市再開発事業では、2月に「台場ガーデンシティ」をJ-REITのジャパンエクセレント投資法人に売却致した。「本町ガーデンシティ」については昨年から稼働が開始し順調な運営を行っている。「ガーデンシティ品川御殿山」、「本町南ガーデンシティ」については、2月、3月に竣工し、リーシングを進めている。一方、賃貸住宅「プライムメゾン」等の当社グループ保有賃貸物件については堅調に入居率が推移しており安定した事業を推進している。
当事業の当第3四半期までの売上高は318億72百万円、営業利益は94億75百万円となった。
 
6リフォーム事業は、受注は堅調に推移した。当事業の当第3四半期のでの売上高は725億707百万円、営業利益は66億24百万円となった。
 
7、一括借り上げ等の不動産フィー事業では、積和不動産各社によるシャーメゾンの一括借上げ及び管理受託戸数が堅調に増加致した。賃貸住宅市場では、都市部を中心に動きが活発となる中、当社グループは連携強化を図り一丸となって入居促進を行う等、積極的な営業活動を行った。
一方では、市場ニーズに合わせた住宅リフォームの提案なども引き続きオーナー様に行うことで首都圏を中心に高い入居率を維持することが出来た。当事業の当第3四半期までの売上高は2,823億73百万円、営業利益は106億37百万円となった。
 
8国際事業は、オーストラリアの「ウエントワースポイント」のマンション販売では、第1期分譲の215戸が10月に全戸引渡を完了し、その他販売中の物件や、同じくオーストラリアにて7月に取得した「セントラルパーク」、アメリカで行っている複合都市開発事業「ワンラウドウン」等についても受注が順調に推移している。シンガポールでは3つの不動産開発プロジェクトに進出し事業展開を開始した。中国瀋陽市と蘇州市においては大型都市開発プロジェクトを開始致した。また瀋陽市において中国での工業化住宅の部材供給を担う工場の建設に着手した。当事業の当第3四半期までの売上高は577億76百万円、営業損失は▲29億51百万円となっている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年1月期第3四半期
1,060,488
29,258
29,155
13,549
12年1月期第3四半期
1,112,091
49,704
49,856
24,847
前期第3四半期比
104.9%
169.9%
171.0%
183.4%
12年1月期通期予想
1,520,000
68,000
68,500
35,500
11年1月期実績
1,488,369
56,354
56,271
30,421
10年1月期実績
1,353,186
-38,754
-38,758
-29,277
09年1月期実績
1,514,172
73,960
77,072
11,516
通期予想/前期比
102.1%
120.7%
121.7%
116.7%
11年1月期第3四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
1,400,464
739,900
737,598
52.7%

 
同社は仕事に熱中するあまり、業界リーダーとしての震災復興支援が、大和ハウスに比べ見劣りが顕著である。
材料高騰下 同社が儲かっているように同社の下請けさんたちも儲かっているのだろうか心配。
[ 2011年12月 9日 ]
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