住友大阪セメント/不適正計上により約14億円資産過大計上
同社は16日、新材料事業部高機能フィルム事業グループにおいて在庫状況を確認したところ、差異がある可能性が判明したと公表した。その結果、現時点での調査では、2009年度下期頃から当該製品の担当者が、棚卸資産の在庫金額を過大に計上していたことが、12月上旬に判明した。
概算での棚卸資産の過大計上額は、本年10月末日の在庫を基準に算出したところ、総額で約14億円であった。なお、今後の調査によって精査するとしている。
自己資本が1277億円あるなかで、14億円なんぞ、小さいものであるが、最近の当期利益僅少であり、利益面からは大きな影響が出る。
棚卸しのやり方を監査法人に指導を受けるべきであろう。チェックがなされないシステムになっていることから、こうしたことが簡単にできるようになっている。
住友大阪セメントの業績推移 | |||
連結/百万円 | 2009年3月期 | 2010年3月期 | 2011年3月期 |
売上高 | 215,390 | 195,089 | 201,220 |
営業利益 | 5,973 | 3,037 | 7,425 |
経常利益 | 4,363 | 1,046 | 5,949 |
当期利益 | 450 | -849 | 1,339 |
総資産 | 309,465 | 311,968 | 311,696 |
自己資本 | 120,228 | 123,602 | 127,723 |
資本金 | 41,654 | 41,654 | 41,654 |
有利子負債 | 127,496 | 129,869 | 120,575 |
自己資本率 | 38.90% | 39.60% | 41.00% |
[ 2011年12月17日 ]

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