アイコン 朝鮮事情:コーロン社/20年間世界販売禁止令 アラミド繊維

韓国の化学繊維・ファッションメーカー(コーロン社)が、営業秘密をめぐる米デュポンとの訴訟で敗訴し、米地裁から先端繊維製品の販売を20年間禁止される判決を言い渡された。コーロン社は31日、判決を不服とし、異議を申し立てる意向を明らかにした。

米バージニア州の地方裁判所は、デュポンがコーロンインダストリーを相手取りアラミド繊維製品の販売禁止を求めていた訴訟の判決で、コーロンインダストリーが今後20年間、全世界において同製品の生産や販売などを禁じることを命じた。

昨年11月にも、米バージニア東部裁判所の陪審員団は、デュポンがコーロン社に対しアラミド繊維技術の営業秘密を侵害したとした訴訟で、コーロン社側に、9億1990万ドルを賠償するよう評決していた。

コーロン社の昨年の売上高は4兆638億ウォン(約2810億円)で、うちアラミド繊維の売上高は約9000億ウォン(約620億円)。過去5年間に米国で販売したアラミド繊維は330億ウォン(約23億円)相当だ。
米裁判所はデュポンが、アラミド繊維の技術開発に30年を費やしたとして主張した金額をそのまま認め、上記賠償金の支払いをコーロン社側に命じていた。これはコーロン社の資本金(1兆4700億ウォン=約1015億円)の71%に相当する額。コーロン社の純利益は毎年3000億ウォン(約210億円)前後だが、賠償額は3年分の純利益を上回るものとなっている。

アラミド繊維は、直径5ミリの糸で2トンの車を持ち上げられるほど高強度の先端繊維

コーロン社は、判決は30年間に及ぶアラミド繊維技術開発に向けた同社の努力を台無しにするもので、社員の雇用を奪うと当裁判を批判した。また裁判は、不公平な形で進行され、判決も法律や事実関係に反していると主張し、執行停止仮処分の申請や控訴に向けた手続きを取るとしている。
デュポンは、コーロン社が、デュポンの元社員を採用することで、技術を盗みアラミド繊維を開発したとして訴訟を起こしていた。

こうした判決は、新日鐵がポスコに対して行っている1,000億円の損害賠償訴訟にも影響するものと思われる。

朝鮮では、本物が親なら偽物は兄弟という認識。大昔日本がアメリカでそうであったように、今後、こうした問題が挑戦の会社で続発しよう。

[ 2012年9月 3日 ]
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