アイコン 韓国製「辛ラーメン」から発がん性物質ベンゾビレン メーカーの農心開き直る

「辛ラーメン」で知られる韓国の大手食品メーカー「農心」の「辛」とは別の麺製品6種類のスープから発がん性物質ベンゾビレンが検出され、日本の韓国食材スーパーも商品を撤去する騒ぎになっている。
ベンゾビレン検出は、韓国のテレビ局「MBC」が2012年10月23日に報じ、韓国メディアを挙げて大騒ぎになった。

辛麺

<食品安全庁回収指示せず、問題拡大>
それによると、韓国の食品医薬品安全庁が6月、流通している麺製品を調べたところ、6種の「農心」のラーメン、うどんのスープから1キログラム当たり2~4.7マイクログラムのベンゾビレンが検出された。そして、ここから、10マイクログラムの基準値を超えたカツオブシをスープの原料に使っていたことが分かった。しかし、安全庁も農心も回収措置を取らず、その後の野党議員の調べで発覚したらしい。

<発がん性物質ベンゾビレン>
ベンゾビレンは、WHO外部組織の国際がん研究機関が発がん性物質のグループ1に分類しており、肉や魚を高温で焼いたときにもごく微量含まれるとされている。
この騒ぎで、安全庁は、これまでの考えを変えて、10月25日に農心側に自主回収を命令することにしたと報じられた。
農心ジャパンはこの日夕、取材に対し、今回検出された6種類のうち、2種類が東京・新大久保などの韓国食材スーパーを中心に売られていることを明らかにした。

<日本での輸入販売は「ノグリ」>
「ノグリラーメン」2種類が日本でも販売
韓国語で「たぬき」を意味する「ノグリ」のカップラーメンとインスタントラーメンで、通常のラーメンより麺が少し太いのが特徴だという。農心ジャパンの営業担当者は、今後の措置についてこう説明した。
「一般の人からは、『辛ラーメンでも検出されたのか』といった問い合わせが昨日から数件来ています。ノグリラーメンの商品を回収するかはまだ社内で決まっていませんので、確認して検討しているところです」「外国製品の検査はしっかりしたほうがいい」

<新大久保韓国スーパー>
新大久保のある韓国食材スーパーでは、食品の陳列棚からノグリラーメンの商品を2012年10月23日に撤去したことを取材に明らかにした。
「農心側からは、『販売されているものには問題がない』とのお知らせが届きました。お客さまからの反応は特にありませんが、テレビ報道があったので商品を下げました。『辛ラーメン』は、人気の高い商品ですので、続けて販売していますよ」

<日本厚労省の対応>
厚労省の輸入食品安全対策室では、取材に対し、「詳しい情報がありませんので、政府ルートを通じて確認しているところです」とだけ答えた。日本では、ベンゾビレンについての基準はなく、通常は検査をしていないという。それは、食品に入れられる物質ではなく、食品添加物にはならないからだとしている。

日本でもベンゾビレン検出は一部で報じられ、ネット上では、「大丈夫なの?」「外国製品の検査はしっかりしたほうがいい」と心配する声が上がっている。

<農心開き直り>
農心では、自社ブログで24日、検出された6月にノグリラーメンのスープは業者に返品・破棄して納入先を変えており、現在は安全で安心して食べられると説明した。検出されたベンゾビレンの量についても、肉などを焼いて食べた1日の平均摂取量より1万6000倍も低いとして、特に問題はなかったとの認識を示した。

<ゾンビのベンゾビレン>
コールタールや自動車の排気ガス(特にディーゼルエンジン)、タバコの煙、焦げた食べ物の一部などに含まれるとされる。あまりにも焦げたものは食べない方がよい。
動物実験では強い発癌性を持ち、体内で酸化されると近くのDNAを傷つけ、DNAを破壊された細胞はガン細胞へと変化するが、ヒトでは明らかではない。IARCの発がん性評価では、グループ1の「人に対して発がん性がある The agent(mixture) is carcinogenic to humans. 」に分類されている。1930年にコールタールから主要発癌性物質として単離され、1977年に発がん機構が解明された。
2001年、アメリカ国立癌研究所は十分に焼いたバーベキュー、特にステーキ、鶏肉の皮、そしてハンバーガー等の食べ物にも一定量のベンゾピレンが含まれているという報告を出した。
日本の研究者は、焼いた牛肉に変異原が含まれており、DNAの化学構造を変化させる可能性があるとの報告を出している。
煙、煤煙・動物肉類のコゲが肺気腫・肺がんや他のがんを患う危険性があるとされる。

 

[ 2012年10月26日 ]
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