アイコン 破綻した「セイクレスト」の増資仕掛人松尾隆ら逮捕 デタラメ現物出資

JQ市場に上場していた不動産会社「セイクレスト」(本社:大阪市、平成 23年5月2日負債額約23億円を抱え自己破産申請、破産手続き中)が、債務超過解消のため情交した増資額を水増しするため、現物出資の山林の評価額を不 当につり上げたとして、大阪府警捜査2課は29日、金融商品取引法違反(偽計)の疑いで東京都荒川区東日暮里、証券アナリスト松尾隆容疑者(67)と、大 阪府吹田市高浜町、同社元社長青木勝稔容疑者(49)を逮捕した。

捜査2課は、セイクレスト社が2期連続の債務超過に陥って上場廃止となるのを回避するため、松尾容疑者が主導したとみて証券取引等監視委員会と合同で経緯を調べる。
 府警と監視委は今年4月、同法違反容疑でセイクレスト社の関係先などを家宅捜索していた。

 関わった不動産鑑定士も行政処分を受けている。(不動産鑑定士は、客に鑑定依頼を受けて何簿のモンであり、大手不動産鑑定事務所以外、客の言いなりになるケースが殆どである。そのため、大手不動産会社は購入する時は、相手方の不動産鑑定評価書とは別に、自社で不動産鑑定を行い購入している。それほど鑑定は曖昧である。)

<4月の捜査記事>拾い
捜査関係者らによると、セイクレストは2010年3月、福島県郡山市の不動産会社を引受先とする第三者割当増資を行った際、不動産会社所有の和歌山県白浜町の別荘分譲地(約8万4000平方メートル)の評価額を不当に高くつり上げ、現金1億2000万円を合わせた計21億2000万円を増資したと偽り、公表した疑いが持たれている。
この分譲地は、大阪市淀川区内の不動産管理会社が所有していたが、10年2月9日、大阪市港区にある別の会社が買い取り、その日のうちに郡山市内の不動産会社に転売されていた。 セイクレストは現物出資を受ける際、大阪市内の不動産鑑定事務所が約31億4700万円と鑑定したとし、現地の状況を考慮して評価額を20億円と設定していた。 当時、セイクレストは債務超過に陥っており、10年3月末までに解消できなければ、上場廃止になっていた。府警は、上場廃止を免れようと現物出資での水増し増資を計画した疑いがあるとみて、当時の経営陣らからも事情を聞く。 セイクレストは91年設立。04年、ジャスダックに上場し、07年3月期には約48億円を売り上げたが、不動産市況の悪化などから経営不振に陥り、昨年5月、大阪地裁に破産を申請した。

[ 2012年11月29日 ]
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