家電量販店業界再編進む 2012売上高ランキング付き
家電量販店業界は、地デジ・エコP補助金政策により2011年の決算は大幅に売上高や利益 を向上させたが、それも終了した2012年の決算は、上位9社の平均をみても前年期比▲12.4%の2桁ダウンとなっている。それでも赤字計上している当 該の家電量販店はなく、その打撃はパナ社・シャープなどメーカーに大きく圧し掛かっている。
2012年の家電量販店業界の動きは、コジマが6月ビックカメラの子会社となり、ベスト電器はビックカメラの持分子会社を離れた。ベスト電器はヤマダ電機の子会社になることが12月10日公取委から承認され、締結していた第3者割当増資をヤマダ電機が今週中に引き受け払い込み、ベスト電器株の51%の株を所有する。
消費不況荒れ狂う世の中にあり、また、少子化・高齢化もこうしたなか更に進んでいく。家電量販店業界を取り巻く環境は、こうしたことから競争が激しくなる一方であり、上位7社で寡占化された家電業界でもあり、弱肉強食の世界そのままに、今後の業績動向が注目され続けることになる。
家電量販店 2012年決算 売上高ランキング 2012年12月作成
|
2012/2011期比
|
|||||||
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
自己資本
|
自資本率
|
前期売上
|
|
ヤマダ電機
|
1,835,454
|
88,978
|
102,225
|
58,265
|
519,678
|
55.4%
|
2,153,259
|
-14.8%
|
ビックカメラ
|
518,057
|
4,069
|
6,178
|
4,007
|
72,432
|
19.0%
|
612,114
|
-15.4%
|
コジマ
|
370,380
|
3,660
|
4,200
|
508
|
49,900
|
29.1%
|
449,499
|
-17.6%
|
エディオン
|
759,025
|
9,286
|
16,384
|
3,697
|
143,370
|
39.5%
|
901,010
|
-15.8%
|
ヨドバシカメラ
|
671,400
|
|
53,100
|
|
|
|
700,500
|
-4.2%
|
ケーズH
|
726,015
|
34,086
|
42,123
|
23,754
|
144,026
|
42.6%
|
770,947
|
-5.8%
|
上新電機
|
410,174
|
12,239
|
12,111
|
6,245
|
55,415
|
35.4%
|
435,237
|
-5.8%
|
ベスト電器
|
261,705
|
2,535
|
2,009
|
589
|
44,351
|
35.3%
|
340,969
|
-23.2%
|
ノジマ
|
211,051
|
743
|
3,262
|
2,119
|
22,309
|
34.0%
|
213,500
|
-1.1%
|
上位9社合計
|
5,763,261
|
|
|
|
|
|
6,577,035
|
-12.4%
|
注、2012年中の決算数値、ベスト電器2月、ビックカメラ8月、それ以外は3月決算。
2012年版 家電量販店業界ランキング備考
|
||
順位
|
会社名
|
備考
|
1
|
ヤマダ電機
|
2002年から業界1位、2005年3月期から連結売上高1兆円超、2010年3月期と2011年3月期は連結売上高2兆円超。2012年12月ベスト電器を連結子会社とした
|
2
|
エディオン
|
2002年にデオデオとエイデンが持株統合して発足(旧、エイデン・石丸電気、東京エディオン、第一産業、ミドリ電化)。 デオデオ(旧・広島の第一産業)は1977年 - 1979年の業界1位
|
3
|
ケーズホールディングス
|
旧カトーデンキ・デンコードー・ギガス・八千代ムセン電機など合体統合
|
4
|
ヨドバシカメラ
|
非上場、大都市駅近隣に巨大店舗展開
|
5
|
ビックカメラ
|
2006年8月期からソフマップを連結化、2012年6月コジマを子会社化
|
6
|
上新電機
|
商品構成で活路を見出し復活
|
7
|
コジマ
|
1997年~2001年の業界1位、
2012年6月ビックカメラの子会社となった
|
8
|
ベスト電器
|
1980年~1996年の業界1位
2008年からビックカメラの持分法適用会社、2012年8月ヤマダ電機傘下表明、2013年3月期決算から連結子会社へ
|
9
|
ノジマ
|
神奈川県を地盤に奮闘
|
[ 2012年12月11日 ]
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント