アイコン 家電量販店 今期(2013年)決算予想 売上高ランキング

 家電量販店業界は、地デジ・エコ補助ポイント効果は消えうせ、市場規模も9.5兆円から8.0兆円~8.5兆円に1兆円以上落ちたとされる。
そうしたことから再度再編の動きも活発となっている。コジマが急遽ビックカメラの子会社に入り、ビックカメラの持分子会社であったベスト電器がヤマダ電機傘下に変わった。

 これまで破竹の勢いで伸んできたケーズデンキもここにきて頭打ちとなっている(下記参考図参照)。
家電量販店業界は、今期予想も神奈川県を地盤とするノジマを除き何れも売上高は減少すると予想、上位8社合計の今期の売上高は前期比の▲5.6%減の落ち込みとしている。
しかも、これまでの合併・統合の繰り返しは、上位7社(ベストはヤマダの子会社扱いとする)の市場寡占化が進んでおり、今後、大きな統合・合併はないものと推察される。
今後あるとすれば、業績・財務内容とも健全会社同士の統合・合併の可能性である。例えば、眠れる巨漢のヨドバシカメラ(都心型)と顧客満足度の高いケーズデンキ(郊外型)など考えられるが、今のところヨドバシは非上場であり現実的ではない。
既に、ヤマダ電機は軸足を家電量販領域から、住宅会社のエス・バイ・エルを子会社化するなど関係する領域へ駒を進めている。先般民事再生で破綻した太陽光発電メーカーのYOCASOL(株)(大牟田市)はこれまでも取引関係にあり、ヤマダ電機がスポンサーになるのではといわれている。
また、不況・少子化・高齢化に伴い閉塞感のある市場の百貨店や流通業界が、中国や東南アジアへの進出を加速させている。家電量販店業界も海外展開へ力点を移していく可能性はある。そうした点では早くから東南アジア進出を果たしているベスト電器はヤマダ電機にとって役に立つと思われる。

家電量販店 今期(2013年)決算予想 ランキング
今期予想/前年比
連結/百万円
決算
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
前期売上高
ヤマダ電機
3月
1,718,000
57,300
63,900
34,000
1,835,454
-6.4%
ビックカメラ
8月
840,000
14,000
15,000
7,300
888,437
-5.5%
 (子会社コジマ)
8月
299,200
4,310
4,010
2,310
370,380
-19.2%
エディオン
3月
720,000
3,000
6,000
3,000
759,025
-5.1%
ヨドバシカメラ
3月
671,400
 
53,100
 
 
 
ケーズH
3月
660,000
19,900
26,200
14,400
726,015
-9.1%
上新電機
3月
390,000
8,900
8,700
4,700
410,174
-4.9%
ベスト電器
2月
222,886
2,110
1,887
186
261,705
-14.8%
ノジマ
3月
220,000
3,000
4,500
2,300
211,051
4.2%
・但し、ヨドバシカメラは非公開であるため、2012年3月期決算数値をそのまま掲載。
・但し、ビックカメラはコジマを連結した数値、また前期数値は、コジマ子会社のため、コジマの3月決算とビックの8月決算の合算数値。ビックカメラでは5,180億57百万円。(コジマ変則決算で、3月から8月に変更)
 

<一段落したケーズデンキHの勢い>(単位:百万円)
ケーズデンキ
 
 
[ 2012年12月11日 ]
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