アイコン 警視庁背水の陣/PC遠隔事件の猫オタク 拘留期限からハイジャック法で再逮捕

状況証拠による逮捕? 片山容疑者は2月10日、一連のパソコン遠隔操作事件で本人が否定したまま威力業務妨害容疑で逮捕された。
ただ、警察による逮捕が、確たる証拠もなく、最大の逮捕事由となった猫(ゆたかくん)に問題の首輪を取り付けたというだけである。しかも、根拠の監視カメラには、片山容疑者が首輪を取り付けているところの撮影はないとされている。
(猫の首輪事件:真犯人からのメール「最終問題です。iesys_src.7zを格納した記憶媒体を、私の友達の裕(ゆたか)くんに預けました。江ノ島に住む地域ネコです。(私が名前をつけました。) ゆたかくんをさがしてください。」)

新聞では、捜査関係者によると、江の島の防犯カメラには、1月3日午後3時ごろ、片山容疑者とみられる男が猫を撮影する様子が映っていた。
その後、男はバイクで江の島から東京都江東区の片山容疑者の自宅に向かったことが、走行記録などから確認されており、捜査本部は男を片山容疑者と断定していると報じていた。
片山容疑者は、江ノ島へ行った事実は認めているが、猫好きであるものの、猫に首輪を掛けた事実はないと否定している。またiesys_src.7zのソフトもそうした技量もなく作成できないと弁護士に語っている。

犯人像としてリストアップされたのは、過去の犯罪歴と猫及び監視カメラであり、今回の逮捕劇の最大のポイントになっている。
遠隔操作には、犯人が自作したトロイの木馬(トロイプログラムiesys_src.7z)が使用されているとされるが、片山容疑者本人はそうしたソフトの作成技量は有していないとしている。(ネット関係のソフトを作っている人たちはこうしたプログラムに詳しいだろうが、一般の企業向けソフトを開発している人たちは、至ってネットの作成ソフトについては疎いものだ)

読売新聞社は2月16日、FBIが日本の捜査当局に対し、一連のパソコン遠隔操作事件で使われた遠隔操作型ウイルスが、米国のサーバーで保管されているのが見つかったと報告している。その中に威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員片山祐輔容疑者の勤務先で作成されたことを示す痕跡が残されていたことが、捜査関係者への取材でわかったと報じた。
しかし、FBIはそのウイルスの痕跡が見つかったサーバーへ、ウイルスがどこからやってきたのかは解明しておらず、勤務先と断定するには根拠に乏しい。その証拠に、FBI報告から半月も経過しているが、警視庁は、勤務先のサーバーなり、パソコンを調べ上げ、証拠も握り起訴できるはずである。ところが、起訴もできず、別件再逮捕で勾留延長は如何なものかと思われる。

冤罪だったらと、ネットも逮捕を不安視する内容が多くなってきている。最近では、片山容疑者をさんざん晒し者にし続けたマスコミやTVも報道を控えている。

警察は、勾留期限が3日に迫っており、3日にも片山容疑者を一連の遠隔操作で、日航機爆破予告メールによるハイジャック防止法違反容疑により再逮捕するという。特別法により再逮捕する。こうした波状的に異なる容疑により、再逮捕し続け、勾留期限を長引かせるやり方は警察の常套手段でもある。
今回の再逮捕は、片山容疑者が真犯人と断定しての逮捕であり、警察全体の威信を掛けた再逮捕となる。
一方、片山容疑者の弁護士は、実質勾留延長を忌避する申立てを行う可能性が高い。

スパイウェアは、ノートンでチェックを掛けると様々なウイルスの名称を見ることができる。それもノートンがチェックするウイルス数は増加の一方となっている。いろいろな検索をしていると進入を遮断したという通知も稀にディスプレイ上に現れる。一時的にもウイルスが進入したことを意味する。
片山容疑者が、完全否認してその後黙秘しているなかで、もしも誤認逮捕だった場合は、警察も検察も只事では済まされないだろう。だからといって、証拠捏造による冤罪だけは許されるものではない。

片山容疑者を犯人だと仮定するならば、使用していたパソコンは1月、猫メールを送信した後、処分・廃棄したと思われる。(サーバー上に記録が残っているかどうかは不知であるが・・・。)
また、別途これまでに判明していない借家=秘密の部屋にすべての証拠があるのかもしれない。
しかし、そこまでするには、過去の逮捕に対するあまりの執念深さが存在しなければならない。逮捕され長期勾留という大きなリスクを考慮するならば、愉快犯なみに猫に首輪など付けないと思うのだが、犯人の心理などわかりようがないが。また、遠隔操作そのものも愉快犯の域を出ないのだが。
マンボーのような猫オタクの片山容疑者が、今回の警察の威信を全部失墜させた一連の事件(多くの人が100%冤罪で逮捕された)の真犯人ならば、用意周到に計画が練られた相当なワルということになる。

事件の経過や内容はウィキに詳細に掲載されている。
パソコン遠隔操作事件 - Wikipedia

 

[ 2013年3月 2日 ]
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