アイコン 中国上海でも死亡 H7N9型鳥インフルエンザウイルス

国立感染症研究所は4日、中国で、ヒトへの感染が相次いでいるH7N9型の鳥インフルエンザウイルスについて、死亡した上海市の男性2人と重体になっている安徽省の女性1人から分離されたウイルスの遺伝情報を分析して、これまでに明らかになったウイルスの特徴を発表した。

それによると、このウイルスは、通常の鳥インフルエンザウイルスと異なり、ヒトの鼻やのど、それに気道などの細胞に感染し、そこで増えやすくなっているという。

遺伝子の配列から、鳥での病原性は低いことが判明したが、ヒトで激しい肺炎を引き起こすなど重症化する原因は不明、同研究所では、ウイルスに対する免疫がないことが関係している可能性があるとしている。
一方で、抗ウイルス薬が作用する遺伝子の一部に欠損があり、これまでの研究で、こうしたウイルスは病原性が高くなるという報告があるとしている。

同研究所は、遺伝子の特徴から、これまでのインフルエンザワクチンでは効果が期待できないと考えられ、新たなワクチンを開発する必要がある。感染源の特定に向け、同じウイルスを保有する動物がいるかどうか、詳しく調べるべきだとしている。

中国では、先月以降、上海市、安徽省、江蘇省、それに浙江省で、「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いで報告されている。
4日も、上海と浙江省で新たに合わせて5人の感染が確認され、このうち上海で確認された48歳の男性ら2人が死亡した。

これで、中国での「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスの感染者は、14人となり、このうち5人が死亡している。

上海には、日本人が長期在留者だけでも5万6千人いる。短期・長期在留者が帰国する際、菌も持って帰る可能性が高い。
今のところ、手洗いやうがい及びアルコール消毒それに健康の予防策が必要。

[ 2013年4月 5日 ]
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