中国GDP市場予測下回る/第一四半期7.7%増 続く欧州経済の低迷響く
中国国家統計局が15日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比7・7%増となり、2012年10~12月期の7.9%よりさらに鈍化した。
輸出が好調だっただけに市場予想は8%台を回復するとの見方をしていた。
年末にかけ、消費者の購買など景気の良いデータばかり露出させていたが、前四半期もGDPは市場予想を下回っていた。今では中国で馬鹿売れしていた欧州ブランドメーカーのブランド物も売れなくなってきている。
ただ、3月の小売高は12.6%増と市場予想の12.5%増を上回っている。
3月の中国の鉱工業生産は、前年同月比8.9%増であったが、これも市場予想では10.0%増であった。
第一四半期の固定資産投資は、前年同期比20.9%増で、市場予想の21.3%増を下回った。
習近平指導部は、鉄道などインフラ整備拡大による景気てこ入れを進めているが、本格回復には至っていない。
欧州債務危機による輸出鈍化と内需低迷を受け、中国の四半期ベースのGDP成長率は減速が続いている。
こうした中国GDPの鈍化を受け、為替市場では円買いが膨らみ、午前中は対ドルで98.16円(42銭円高)まで買われている。対ユーロは128.52円。
加熱している株価も下げ幅を拡大させ、前場の日経平均は175.00円安の13,315.00円となっている。そうした中で、循環物色の波と原発再稼動の動きから全電力会社が先週から引き続き棒上げ状態となっている。
[ 2013年4月15日 ]
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