アイコン 物価目標2%の攻防/日銀 本日の株価一時500円超安

日銀は、先月下旬に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表し、2年程度のうちに達成を目指す2%の物価目標を巡って、複数の委員が達成は難しいと指摘するなど、激しい議論が交わされていたことが分かったと報じられている。
日銀はこの会合を経て、平成27年度には物価上昇率が1.9%になるという見通しを打ち出した
複数の委員が、「物価が上昇するという予想が広がっても、現実に物価上昇率が高まるか、不確実性が高いことなどから、2%程度に達するのは難しい」と指摘し、反対する考えを示したという。

また、今後の金融政策運営について、大方の委員は、2年程度を念頭に物価目標の早期実現を目指して、今の緩和を継続するという考えを共有したが、ある委員が、「物価目標の達成が難しいなかで、大規模な金融緩和の継続は2年程度に限定し、その時点で柔軟に見直すべきだ」という考えを示した。これに対し、別の委員が、「目標として掲げた以上、実現するよう金融政策を運営していく必要がある」と述べるなど、政策運営の方針を巡っても激しいやり取りがあったという。
日本の長期金利上昇、中国PMIの50割れに端を発した株の乱高下、円高に触れ、本日は時100円台~101円台を行ったりきたりで、15時09分段階で49銭円高の100円96銭となっている。
以上。

日銀黒田発言も、長期金利の上昇は将来、経済回復で問題は吸収されると、長期金利上昇を容認する発言を行い、現実の住宅ローン金利の上昇、目先の設備投資問題に対して、黙殺するものとなった。黒田発言のように景気が回復すれば、どんな問題でも克服解消されようが、バブル化した株式市場に浮かれ過ぎれば実体経済は見えなく、95円でも円安になり喜んでいたものが、今や103円でも物足りないものとなっている。
内需に対して経済波及効果の高い住宅産業が、消費税増税を控え住宅ローン金利の上昇という問題を抱えてしまった。
国債購入という金の垂れ流し、金融機関は金シャブ漬けになっており、国債を日銀が購入することから、購入する金融機関も少なく、国債金利が上昇しつづけている。金融機関の融資先は投資資金に資金を振り向け、株式市場や海外M&A市場のみが活況を呈している。
しかし、長期金利の上昇は経済回復に当然マイナスに左右することから、現実に目が覚め、株式市場に動揺が広がっているものである。
2013年5月27日の日経平均は▲469円80銭安の14,142円65銭で終えている。

日経平均
始値
高値
安値
終値
高・安差
値動き
5月27日
14,373.82
14,381.28
14,027.42
14,142.65
353.86
-469.80
5月24日
14,731.75
15,007.50
13,981.52
14,612.45
1,025.98
128.47
5月23日
15,739.98
15,942.60
14,483.98
14,483.98
1,458.62
-1,143.28
5月22日
15,440.69
15,706.63
15,432.64
15,627.26
273.99
246.24
5月21日
15,264.79
15,388.37
15,264.42
15,381.02
123.95
20.21
5月20日
15,260.61
15,381.74
15,245.80
15,360.81
135.94
222.69
5月17日
14,926.42
15,157.32
14,902.30
15,138.12
255.02
22.79
 
[ 2013年5月27日 ]
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