アイコン 悩める小保方細胞「STAP細胞」共同研究者の若山照彦教授が論文取り下げを提案

論文の再検証のため取り下げ提案とSTAP細胞の第3者による検証依頼を発表

1月30日発表された新たな万能細胞「STAP細胞(刺激惹起<じゃっき>性多能性獲得細胞)」は、生物学の常識を覆す成果と位置付けられ、著者の小保方晴子・理化学研究所研究ユニットリーダーは、世界で大きな注目を集めた。
だが、一転して疑問点が次々明るみに出る事態となった。

若山教授「分からなくなった」と
3月10日、論文の著者の一人である若山照彦・山梨大教授は、「自分がやった実験が何だったのか、分からなくなった」と。
ネットで指摘された疑問点は、STAP細胞の作製を報告した英科学誌ネイチャーの論文で、
1、STAP細胞から作ったとされるマウスの胎盤の画像が他の条件で作ったものと似ている

2、遺伝子の働きを調べた画像に別の画像から切り張りされたような跡がある

3、論文の補足部分の一部が別のチームが過去に発表した論文とほぼ同一など。
 さらにSTAP細胞とは無関係な画像が、ネイチャー論文に使われていた疑惑が浮上。

4、若山教授によると、小保方さんが2012年末のセミナーでSTAP細胞について発表した際も、この画像を使っていたことが分かったという。

5、今月9日には論文中のSTAP細胞の万能性を示す根拠の一つとなった画像と、小保方さんが2011年の博士論文(早稲田大)で使った画像が似ているとの指摘も出ている。

若山教授は「私が研究の正当性を信じるためにも、やり直すのが大事」と語っている。
 一方、共同研究者の丹羽仁史・理研プロジェクトリーダーは「論文の表現上のミスは理研とネイチャー誌に報告済みだ。根幹部分が真実であることは疑っていない」と説明している。

若山教授は、データの再検証が必要だとして、STAP細胞:論文の取り下げを提案した。
教授は、STAP細胞の万能性を証明するマウス実験を担当。「私が担当した部分は適正に実験したと言い切れる。
さまざまな疑問点があり、科学的真実を知りたいと考えた」とコメントし、保管するSTAP細胞の分析を第三者機関に依頼するという。
 教授は大学のHPで、「共著者から提供されて保有している細胞を公的第三者研究機関に提供し、詳細な分析を依頼する」との意向を表明し、「分析結果は速やかに公表する」としている。
 若山氏は論文について「私が担当した部分については、自信を持って適正に実験がなされたと言い切れるし、共著者の結果についても信頼してきた」と説明。
一方で「本論文に関して、さまざまな疑問点が指摘され、科学的真実を知りたいと考えている」と記載している。

 理研、掲載誌のネイチャー、共同研究者所属のハーバード大学は、当初の数々の疑問に対して、調査を開始すると発表した。
 理研は3月5日、調査結果に等しい、小保方晴子研究ユニットリーダーらが開発した新型万能細胞(STAP細胞)の詳しい作製法を公開した。
 しかし、その作製法についても、専門家から疑問が投げかけられている。
  http://n-seikei.jp/2014/03/stap-1.html
 また、発表論文の画像疑惑については、理研は解答していなかった。

10日、STAP細胞の共同研究者の若山教授(元理研の研究者)の意向に沿うように理研は、STAP細胞の論文の取り下げも含め検討していることを明らかにした。

1月30日の発表論文では、
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見-細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-
理研発生・再生科学総合研究センター細胞リプログラミング研究ユニットの小保方晴子研究ユニットリーダーを中心とする研究ユニットと同研究センターの若山照彦元チームリーダー(現 山梨大学教授)、および米国ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授らの共同研究グループによる成果である。
と記している。
http://n-seikei.jp/2014/01/ipsstap.html

一方、ハーバードのバカンティ教授は、小保方論文の発表後、マスコミの取材で、既に「猿」での研究段階に入っていると発表、その後、「ヤギ」で研究していると。最近になれば、既に「ヒト」で研究しているとコメントしていた。何がなんだかわからないような加速度研究のようでもあった。
小保方女史が発表論文につき窮地に陥っており、ハーバードでそこまで研究が進んでいるのであれば、作製法について、バカンティ教授からも発表支援が期待できそうなものであるが・・・。
 

[ 2014年3月11日 ]
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