アイコン 歌麿の浮世絵「深川の雪」見つかる 岡田美術館で公開へ

江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿の代表作の一つで、戦後60年余りにわたって所在が分からなくなっていた、浮世絵の肉筆画「深川の雪」が、日本の古美術商のもとで保管されていた。
「深川の雪」は歌麿が描いた三部作の一つとして知られ、専門家は「日本の浮世絵の中でも記念碑的な作品と言え、近世絵画史において重要な作品が見つかった意義は極めて大きい」としています。
「深川の雪」は、江戸時代の代表的な浮世絵師、喜多川歌麿が描いた、歌麿の代表作。
「吉原の花」「品川の月」と共に、歌麿が三部作として描いた「雪月花」の一つとして知られている。

三部作のほかの二つの作品は、現在、アメリカの美術館に所蔵されているが、「深川の雪」は、昭和23年に東京で開かれたマツザカヤでの展覧会に出品されて以降、60年余りにわたって所在が分かっていなかった。

見つかった「深川の雪」は、縦2メートル、横3メートル50センチほどの大きさで、浮世絵史上最大級の掛け軸。
東京・深川の料亭を舞台に、27人の遊女や芸者が火鉢を囲んだり遊びに興じたりする姿が、入念な筆遣いと色鮮やかな配色で生き生きと描かれている。

古美術商は、「三部作のほかの二つの作品が海外にあるため、「深川の雪」だけは国内にとどめたいと思い、国内の美術館に買い取ってもらったうえで公開してもらうことにした」と話しているという。
「深川の雪」は4月4日から6月末まで、「岡田美術館」(神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1)で公開されることになっている。
岡田美術館は、浮世絵美術館で知られ、館長には国際浮世絵学会理事長の小林忠氏が就任している。


深川の雪

[ 2014年3月 3日 ]
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