フクシマ被曝小児甲状腺がん90人 星総合病院長の星北斗座長「被曝の影響考えにくい」と
日本・欧米の小児甲状腺がんの平均発症率は100万人当たり2人、フクシマ県はすでに100万人当たり平均発症率の156倍の313人となる。しこりがあり、要追跡検査者は2,070人も別にいる。
それでも「被曝の影響だとは考えにくい」と郡山市の大病院の名医・星北斗先生はおっしゃった。
<星北斗氏略歴>
1964年福島県生まれ。
89年東邦大学医学部卒業後、同年4月医系技官として旧厚生省入省。秋田県、労働省出向を経て健康政策局勤務。96年からの米国留学後、98年1月退職(9年間厚労省に在籍・公費留学)。
98年3月から財団法人星総合病院副理事長。
同年4月日本医師会総合政策研究機構主席研究員。
99年からポラリス保健看護学院学院長。
2000年4月から04年3月まで日本医師会常任理事。
05年5月から福島県医師会常任理事。
06年4月から郡山医師会理事。
08年12月から財団法人星総合病院理事長。現在に至る。
福島県は19日、東京電力福島第一原発事故の被曝による子どもの甲状腺への影響を調べる検査で、結果がまとまった28万7千人のうち、90人が甲状腺がんやその疑いがあると診断されたと発表した。
2月の公表から3万3千人分の結果が追加された。県などは、前回同様、「現時点では被曝の影響は考えにくい」としている。
県によると、新たに甲状腺がんと診断されたのは17人で、これで計50人になった。良性腫瘍は1人、甲状腺がんの疑いは39人になった。90人の事故当時の平均年齢は14.7歳。
別に5.1ミリ以上の結節(しこり)などがあり、詳しい検査が必要とされた人は2,070人だった。事故当時の居住地による差はないという。
第15回福島県「県民健康調査」検討委員会の星北斗座長は「がんと診断された子どもの年齢がチェルノブイリより高いことや、発生頻度に地域差がないことから、現時点では被曝の影響だとは考えにくい」と話しているという。
以上。
前回記事のチェルノブリ爆発被災地の一つベラルーシュの甲状腺がん発症資料等
http://n-seikei.jp/2014/05/13-6.html
星総合病院(郡山市・430床)など病院群のオーナー(理事長)の星北斗先生は、福島県「県民健康調査」検討委員会の座長をお務めになり、「お国の意の召すままに『被曝の影響は考えにくい』」とシラを切り通すことに徹していらっしゃる(国のご意向に背いては一円の得にもなりませんからね。)
一般社団法人日本臨床検査薬協会(JACRI)によりますと、小児の甲状腺がん発症率は、日本も欧米も小児100万人当たり1~3人(2人)です。フクシマ県の場合はすでに90人、100万人当たりでは313人にもなります。
それでも被曝は関係ないと国(省)の監視下に置かれたフクシマ県の御用メンバーによる御用会議の報告となっています。また、すでにしこりのある発症予備群と見られる要検査の人たちが、2070人もいるというのに、嘘はいけませんね。これでは対策もできませんね。
あなたは、こうした現実を直視しますか、それとも逃げますか。
第15回福島県「県民健康調査」検討委員会 2014.5.19開催
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座長
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星 北斗
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副座長
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清水修二
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委員名
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備考
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明石 真言
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独立行政法人 放射線医学総合研究所 理事
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井坂 晶
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双葉郡医師会 顧問(前会長)
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稲葉 俊哉
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国立広島大学 原爆放射線医科学研究所長 教授
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春日 文子
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日本学術会議 副会長 (国立医薬品食品衛生研究所安全情報部長)
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児玉 和紀
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公益財団法人 放射線影響研究所 主席研究員
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清水 一雄
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日本医科大学 内分泌外科学大学院教授(日本甲状腺外科学会前理事長)
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清水 修二
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国立福島大学 人文社会学群経済経営学類 教授
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髙村 昇
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国立長崎大学 原爆後障害医療研究所 国際保健医療福祉学研究分野 教授
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塚原 太郎
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環境省 環境保健部長
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津金 昌一郎
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独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター長
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床次 眞司
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国立弘前大学 被ばく医療総合研究所 放射線物理学部門 教授
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成井 香苗
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福島県臨床心理士会 東日本大震災対策プロジェクト 代表
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星 北斗
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社団法人 福島県医師会 常任理事 財団法人星総合病院理事長
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前原 和平
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社団法人 福島県病院協会 会長出席
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室月 淳
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地方独立行政法人 宮城県立こども病院産科部長 胎児医学分野教授)
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○オブザーバー
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桐生 康生
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環境省 総合環境政策局環境保健部 放射線健康管理担当 参事官
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寺谷 俊康
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厚生労働省 大臣官房厚生科学課 健康危機管理・災害対策室原子力災害対策調整官
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モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
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