アイコン 大阪大学島村宗尚准教授ら脳梗塞の悪化物質特定「RANKL」

大阪大学大学院の島村宗尚寄付講座准教授などのグループは、脳の血管が詰まる脳梗塞が起きたあと神経細胞が死滅するのを防ぐたんぱく質「RANKL」を特定し、新たな治療法につながるのではないかと注目されている。
脳梗塞は、脳の血管が詰まり血液が届かなくなった部分で炎症が起き、神経細胞が死滅する病気で、患者の約30%が手足のマヒなどにより介助が必要になるとされている。
島村准教授らのグループは、「RANKL」という特定のたんぱく質が、炎症を招く物質ができるのを防ぎ、神経細胞の死滅を防ぐ働きを持つことを突き止めた。

このたんぱく質を、脳梗塞を起こしたマウスの脳に投与したところ、3日後には、神経細胞が死滅した部分が、投与しなかったマウスの60%ほどに抑えられたという。
脳梗塞の治療では、これまで、詰まった血液の固まりを溶かす薬などが使われてきたが、新たな治療法につながるのではないかと注目されている。
一方、このたんぱく質は骨粗しょう症を招くことが知られ、研究グループは、これを防ぎながら脳梗塞を治療する方法も調べることにしている。
島村准教授は、脳梗塞の広がりを抑えれば、後遺症も防ぐことができる。5年後をめどに臨床研究を目指したいとしているという。
以上。

知り合いが脳梗塞で倒れ、その後懸命な治療で治ったものの、右手足が不自由となり、仕事も辞め、大変だったことを思い出す。早期治療でそうした後遺症をいくらかでも減らせたら、大変な社会貢献になるのだが・・・。

[ 2014年5月20日 ]
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