アイコン 杜撰な中国の国営企業 理財商品残高は200兆円

中国の審計署(日本の会計検査院)が20日発表した2012年の監査報告書で、11社の国有企業に資産の不当表示などの違法行為が発覚した。
不正が見つかったのは、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)の親会社中国石油天然ガス集団や福後企業の華潤集団、中国兵器装備集団など。
 中国エンジニアリング大手の中国冶金科工は、パキスタン・おーすとらりあ・米国での投資案件について、実行可能性調査=フィービリティスタディを行なわず、合計で30億元(約4,900億円/16.39円)以上の損害を出したという。
 また、中国国家煙草が6億8100万元を投じ、ゴルフコースを違法に建設していたという。
審計署は、問題があった11社の幹部約190人(官僚クラス32人含む)が厳重に処分されたと報告している。

<中国理財商品残高は200兆円>
新華社は20日、中国人民銀行の潘功勝副総裁の発言として、高利回りの運用商品である理財商品の5月末の残高が12兆8000億元(2兆0600億ドル、209兆円)に達したと伝えた。
潘功勝副総裁によると、中国の理財商品の伸び率は2013年に年30~40%に鈍化。その前数年は、年60~80%のペースで膨らんでいたという。
 以上。

金融機関を対象とした表向きの数値と思われる。シャドーバンク資金は、企業やノンバンクが、高利回り商品として、海外投資家からの調達のほか理財商品として企業・消費者へ販売、そうして集められた資金が、企業や不動産業者、消費者に対して超高金利で貸付けられている。
海外からの資金調達は、貿易により偽装調達され、中国貿易額を粉飾させるほど巨大なものとなっている。
しかし、一攫千金を夢見た投資熱が強い不動産市場は、当局の金融引き締めにより、5月の不動産価格指数は、中国主要都市70都市のうち、35都市において前月比下落しており、信用クラッシュ=バブル崩壊が近々に迫っていることを物語っている。
中国の正常の借入金利は7%~8%と現行の経済成長率とほぼ同じ、しかし、シャドーバンキングからの借入は20%~30%と超高金利、多くの企業が倒産の延命工作に借り入れたり、今だ開発している不動産開発業者などが借り入れている。
その実態は、中国の金融機関が介在した分だけで200兆円ということだ。
 

[ 2014年6月23日 ]
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