アイコン 欧州首脳の中国詣でが習体制を勢い付かせている

国民の人気投票である選挙は、その国の経済状況が直結している。そうした中、中国の習体制は、国内 の経済状況が芳しくないものの、そうした常識が通用しない一党独裁政権の中国共産党政権ゆえ、不景気でも、実質対処しない深刻な大気汚染でも、不動産価格 が下落しも、不況であってもまったく関係ない。また、チベットやウイグル族などへ鉞を振り下ろす弾圧を繰り返す一方で、媚を売るがごとく、イタリアやドイ ツの首脳が習近平詣でを行っている。
中国の領土・領域拡張の覇権主義にやっと気づいたオバマは、中国に対して懸念を表明しつつも、あくまで低迷している人気取りに余念がなく、中途半端な対応に追われている。

イギリスが好景気に沸いているが、それは中国リート資本が、自国の政策的な不動産価格下落から、その投資の鉾先をイギリスに移し、巨額マネーを動かして仕組んだ不動産バブルの面が強い。ユーロ諸国は、同じEU加盟国であるそうしたイギリスにあやかりたいと、中国詣でを繰り返すものとなっている。
GMが316万台(総販売台数971万台、32.5%)の車を売り、ドイツのVWが327万台(同973万台、33.6%)を売る中国、それを見透かした習近平は、中国に対して口を閉ざした欧州諸国に対しては、大型投資で更なる関係を築き上げようとし、米国に対しては、大国同士で太平洋を2分割しようとその野望を赤裸々にしている。
それまでオバマが中国に対して媚を売り続けたツケが、ここにきて表面化しているだけだが、ハゲタカ企業たちと組んずほぐれずの関係を築き、また人気ばかりを気にしての経済政策しか脳味噌がないオバマはもはや自由主義陣営の盟主でもなんでもない。
それほど、欧米の首脳たちが中国の経済に翻弄されていることの証でもある。
当然そうした欧州諸国の首脳たちは、同時に近くの日本へ訪れようともしない。
中国は、その政治的自由度において、北朝鮮と何が違おうか。

[ 2014年7月10日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索