アイコン 測量学の権威「村井名誉教授」が予知する地震 土地の変動を捉え予知

9月16日午後0時28分ごろ、栃木県南部、群馬県南部、埼玉県北部などで震度5弱を観測する強い地震があった。首都圏でも大きな揺れが観測された。
この地震の発生を事前に「的中」させていた人物が、村井俊治東大名誉教授。
村井名誉教授の専門は、1992年から1996年まで国際写真測量・リモートセンシング学会会長を務めた「測量学の世界的権威」で日本初の地震予知特許も取得されている。
村 井名誉教授は、地震の前兆現象である「土地の微小な変動」に着目。国土地理院が設置している全国1270ヶ所の電子基準点のGPSデータを解析し、過去の 地震の震源、震度、マグニチュード、被害の程度などとの相関分析を行い、地震の前兆現象を捉え地震予測を提供している。
この独自の研究技術で次々と地震を予知して的中させている。

<今の地震予知能力は鰻並み>
現在の地震予知は、火山性地震の場合は、事前に微震などが続くことから予知力も高いが、通常の地震については、大まかな尺度で発表されるものの、地震周期説に基づくものなど鯰状態が実情。
最近震源地となるケースが多い茨城県には、活断層は少ないものの、北部や南部で地震が多発している。それも多いのは深度50キロ前後での発生、当然、地下50キロの地殻を詳細に調べようもなく日本の活断層分布図にはまったく示されていない場所で発生しているのが現実だ。

地震により以前から山や陸地がセンチ単位で動くことは、これまでの測量技術で知られているが、事前の地殻変動により、動いた地表を測量することにより、地震が予知できる可能性を村井教授は追求している。表面断層と深層断層。
現実、まったく予知できない地震学者より、いくらかでも予知や可能性が高ければ、災害対策では有効に機能することになる。

村井名誉教授が主宰する「週間MEGA地震予測」では、
1.地震予測: 週間異常変動図
2.地震予測: 隆起沈降図
3.異常変動分布図
から、各地の地震の可能性を予知している。
ちょっと旧い版(2014年3月)では次のとおり、要注意箇所などが掲載されている。

<函館周辺は要注意>
 函館は今年になって4cm超の週間異常変動を3回繰り返しています。 今回は7.3cmと非常に大きな異常値です。隆起と沈降を繰り返していますので火山噴火も否定できませんが、 地震にも要注意です。

<東北・関東は要注意>
 青森県、岩手県、山形県、宮城県で値は小さいが一斉変動がありました。 宮城県、茨城県、福島県、千葉県の太平洋岸側で小地震が多発しています。要注意です。
山形県の山形で異常がありましたので要注視です。

<福島県の桧枝岐は要注視>
 桧枝岐はとても敏感に反応する点です。単点の変動なので大事になるとは考えられませんが念のため要注視です。

<南鳥島周辺は要注視>
 南鳥島は前回に続いて異常変動をしています。念のため要注視です。 本州から離れて最東端の島です。太平洋プレートにある唯一の点です。 

<東北は要注意>
 太平洋岸では隆起が進行しています。秋田県と山形県は沈降をしていますので東北地方が連動して動いているようです。要注意です。

<伊豆諸島は要注意>
 先週、三宅島に要注意を呼びかけました。新島、および利島もこの一か月半で2cmの隆起がありました。 周辺海域でマグマが上昇している可能性があります。要注意です。

<伊予・南海地方は引き続き要注意>
 3月14日に伊予地震が起きましたが、依然として高知県の伊野(5.1cm)、愛媛県の大洲(4.5cm)で隆起し、宮崎県の日向(-2.5cm)、大分県の日田(-2.9cm)、高知県の土佐清水(-2.1cm)で沈降をしています。 今後の推移を監視してさらに大きな地震が起きるか注視していきます。

<日向灘に要注意>
 宮崎県の日向は図に示しますように、2012年1月に比べて、2013年5月の-2.7cmの沈降から急激に沈降が進み、2018月17日には-5.6cmまで達しました。そのあと急激に隆起を続け、現在は-2.5cmまでになりました。 このように、沈降から隆起へ反転するときは危険です。最近、日向灘で小地震が発生していますので要注意です。
 以上の結果、

2014年3月14日02時06分、伊予灘(日向灘の北側水域)でM6.2、震度5強、深度78キロが発生
2014年8月29日04時14分日向灘でM6.0、震度4、深度18キロが発生している。
こうした地震により、変動巾が小さくなれば、小康状態と見られるが、引き続き同じような変動が生じていれば、まだ今後も地震発生の危険性があり、落ち着いていない証拠となる。

0918_02.jpg

<異常変動分布図(6ヶ月間)>
日本地図

この図は毎週掲載している週間異常変動図に示された電子基準点を過去6ヶ月分の履歴として記したものです。
これを見ると半年間で、日本全国で4cm以上動いた地点が多くあることがわかります。地震以外の要因も考えられますが、地震の可能性が高い地点と考えます。実際に地震が起きた点も含まれます。
黒い点は一週間に7cm以上も異常変動した点です。
参考にしていただければと思います。

以上。

 

[ 2014年9月18日 ]
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